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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR6戦天使リアンシェルト〜Snow thaw〜
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†††Sideルシリオン†††

VS・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は己の最期を願う者リアンシェルト
・―・―・―・―・―・―・―・―・VS

「「ユニゾン・イン!」」

とうとうこの日が来た、ガーデンベルグへ至る道を唯一知るリアンシェルトを救う日が。俺はアイリとユニゾンを果たし、『アイリ。始めから全開で行くぞ』と気を引き締める。

『ヤヴォール! 深層同調を開始。神々の宝庫(ブレイザブリク)より魔力結晶を起動、魔力炉(システム)と融合開始・・・、完了。マイスターのリミッターを第二級まで解放。マイスター』

アイリが俺の命と体を支える大事な柱として頑張ってくれるから、俺も無茶を通すことが出来る。だから「第二級粛清執行権限、解凍」と、51%〜75%の魔力を制限するリミッターを解除。発動するのは何百年ぶりだろうか。

――高貴なる堕天翼(エラトマ・エギエネス)――

こちらが臨戦態勢に入ると、リアンシェルトも背中より20枚の羽を放射状に展開し、魔力量をぐんぐんと上げ始めた。あぁくそ。俺の魔力量と神秘を一瞬で追い抜いて行きやがった。

「(それでも!)我が手に携えしは確かなる幻想。目醒めよ、我が (うち)なる世界が一つ。其は美しき黄金に輝きたる館。五百四十の扉、槍の壁、楯の屋根、鎧に覆われた長椅子、彷徨いたるは狼に鷲」

「その詠唱は・・・。なるほど、1対1では敵わないなら、軍勢を以って私を押し潰そうと言うのですね。ですが、私を追い詰められるほどの英雄は残っていますか?」

残っていようがいまいがリアンシェルトに対抗するにはこれしかない。今日この日、リアンシェルトとの闘いのために取っておいた“ジュエルシード”などのロストロギアや、トリシュのスキルで貰った魔力、なのは達の協力の元に彼女たちから吸収した魔力を結晶化させた物を解放するつもりだ。

「館に住まうは我が (うち)に在りし神秘の幾多の主。今高らかに告げる。いざ開かれよ、ヴォルグリンド。契約の下、拒みし者を蹂躙せよ、罪ある者を断罪せよ、助け求める者を救済せよ。いざ出でよ英雄の軍勢」

遥か空にアースガルド魔法陣を展開。空に向かって突き上げた“エヴェストルム”の先端より放たれる光が魔法陣に当たると、魔法陣を中心に全長数kmの巨大な門扉が描かれる。アレがヴォルグリンド、“ヴァルハラ”の正門だ。

英雄の居館(ヴァルハラ)・・・開錠」

鍵を開けるように“エヴェストルム”を捻る。音も無くヴォルグリンドが開いていき、膨大な光が溢れ出す。その光はシャワーのように俺たちに降り注いで、視界がサファイアブルーの光に満ちた。

(今の俺がヴァルハラを維持できるのは精々数分。その間に決める!)

視界が晴れた時、そこはもう俺の世界、創世結
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