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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ肆
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『クソ…クソ!!ふざけやがって!!マンコ風情がなんだ!!低学歴低収入の!低脳な底辺クソ野郎ガイジ共が俺様にたてつくんじゃねぇ!!!』

日本全国に現れた旧神柱。
歪な聖杯から送られる魔力が尽きぬ限りそれは無限に復活し続ける。
数、質、共に有利なはずの旧神柱こと葛城恋であったが今の状況を見ると、おかしかった。

『どうして俺様の思い通りにさせねぇんだ!!俺様は王だぞ!!偉いんだぞ!!選ばれし淫虐王、ソロモン=レン様なんだぞ!!!!』

こんなに有利な条件が揃っているというのに、劣勢に追い込まれているのは彼の方であった。
サーヴァントやマスター達は刈り続ける。容赦なしにその旧神柱を刈り続ける。
純粋に魔力の塊である彼は多くの聖晶片(ボーナスアイテム)を残し消えていく。
彼はもう、ちょっと手強いただの金稼ぎの道具としか思われていなかった。

「お前が…ソロモン王を名乗るな!!!」

場所は変わり横須賀、三笠記念艦。
急いで本拠地へと戻った院長先生は三笠にいる全サーヴァントの指揮をとっていた。

「ふむ、あの清潔感の欠片もないモブおじなるものが魔術王を名乗るのはキャットも遺憾である。」
「だろ?」
「奇遇だなキャット。それには私も同感だ。」

全てのサーヴァントが協力し、1本、また1本と旧神柱は刈り取られていく。
ただ性欲に取り憑かれただけの男がソロモン王を名乗るというのは気に入らないしなにより

「三笠防衛戦の時の事もだ。たっぷり借りは返してやるともさ!!!」

大事な大事な三笠を沈没寸前までにしたことは忘れていないし、絶対に許すつもりはなかった。

「おんぎゃあ!!」
「うるせぇ!!」

甲板に降り立った使役獣に院長先生は容赦なく義手ロケットパンチをお見舞する。

「パリス!!撃てぇ!!」
「はい!撃ちます!!システムアポロン、起動!」

艦橋にいるパリスくんに指示を出す院長先生。
たくさんのアポロン様をバイポッド代わりにし、パリスくんは旧神柱に狙いを定める。

「トロイアスバレル、チェック!サンライトオーバー!3…2…1!」

見据える先は旧神柱の中央。そして狙い撃つはコア。

「ここに連れてきてくれた人達のため、僕を仲間に入れてくれた院長先生、子供たちのために…撃ちます!!『輝かしき終焉の一矢(トロイア・ヴェロス)』!発射ぁぁーっ!!」

トリガーを引き、放たれた光の矢は一寸の狂いもなく旧神柱のコアを貫く。

さらに、

「そう…子供達の為だ!!子供達の為なら…私は貴様らを貫く必殺の矢となろう!!」

アタランテが駆け、地を蹴って大きく跳び上がる。

「『闇天蝕射(タウロボロス・スキア・セルモクラスティア)』ァァーッ!!」


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