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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ肆
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「おぞましい程の魔神柱…どの方も仰ってましたが、かつての終局特異点を思い起こさせます。」
高くそびえ立つ何十本の旧神柱を見据え、いつになく真面目なジャンヌはそう呟いた。
「旧神柱…魔神柱とは似て非なるモノだって、探偵さんが言ってたよ。」
「そうですか。そうですよね。魔神柱さんだってあんな気色悪いものと一緒にされては溜まったものではないでしょうしね。」
隣に立つ弟くん。
その後ろには、シルク・ドゥ・ルカン跡地。
そこには沢山の避難民、もといファン達がいる。
彼らは、少年少女らはショーの復興を夢見ている。
弟くんもまた、ショーをやるためこの現状をどうにかしようと思っている。
まずそのためには、あの旧神柱はどうしても邪魔だ。
「聞け!この日本に…この崩壊世界に集いし一騎当千、万夫不当の英霊達よ!!」
水着のままではあるが、ジャンヌはいつの間にか持っていた槍旗を掲げ、誰もが思う”あの時”と同じように高らかに叫ぶ。
「本来相容れぬ敵同士!本来交わらぬ時代の者であっても!愛するものの為、今は互いに背中を預けよ!!」
聖女の声はどこまでも届く。
日本全国、いや、この崩壊世界に。
「魔術王の名をかたり、悪逆の限りを尽くした偽りの王による支配を防ぐためでなく、我ら英霊を愛したマスター、いえ!やっぱ主にお姉ちゃんが愛した弟くんのために!!」
「えっ」
前言撤回。
真面目ではなく、彼女は彼女で
いつも通り
(
お姉ちゃん
)
だった。
「我が真名はジャンヌ・ダルク!!弟くんのお姉ちゃんです!!弟くんの名のもとに!お姉ちゃんは盾にも剣にもなりましょう!!!」
「イェェェェェェエエイ!!!!!!!」
ファンからの大喝采。
なんとも言えない顔をする弟くん。
そして、
『随分と面白いことほざいてるなァ?マンコ。』
ジャンヌの前に現れた、数本の旧神柱。
「ええ、言いました。弟くんは誰にも渡しませんし傷つけさせません。弟くんはお姉ちゃんのものです!」
『何勘違いしてんだテメェ。俺様が欲しいのはテメェだ。そこの大した学歴もなさそうな一般人の最底辺なんざ必要ねぇんだよ。』
旧神柱の触手が伸びる。
このまま振り落とし、ジャンヌや弟くん、さらには後ろにいるファン達もろとも押し潰すつもりなのだろう。
しかしファン達は恐れて逃げ出すことはしなかった。
何故なら知っているからだ。
「今…なんて言いました?」
「…!」
その触手は、彼らには届かないことくらい。
そして弟くんをバカにした者が、どういった末路を辿るのかということくらい。
「学歴もない?一般人の最底辺?大して知りもしないくせに弟くんを語らないでもらえます?」
彼女の周囲には光の輪が展開されている。
さ
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