暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第80話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 後編
[10/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かに早くまるで光の如き速さだった。


「くっ、何だこの速さは!?」
「おおっ、久しぶりに見るぜ。雷を纏い光の速さで敵を討つ……あれぞ『神の雷』だ!」


 アザゼルさんはバラキエルさんを見てそう言った。なるほど、二つ名はこの事を表していたのか。まさに名の通りの神のような凄まじい攻撃だ。


「ならば俺も本気で行こう!ナイフ!」
「もうその技には負けん!『雷虐水平千代舞(らいぎゃくすいへいチョップ)!!」


 俺はそう言いナイフでバラキエルさんを攻撃するが、彼は雷を纏った手刀で相殺した。うおっ、結構本気で放ったが相殺されるとは……!


「うおりゃぁぁぁぁっ!!」
「ぐうっ……!?」


 先程とは打って変わって俺が押され始めた。打ちあう手刀と手刀がスパークして衝撃が走り廃工場にヒビが入っていく。


「フライング・フォーク!」
「むんっ!『重流爆(えるぼう)!」


 距離を取りフライングフォークで攻撃したが雷を纏った肘撃ちでかき消された。そしてバラキエルさんは距離を詰めると大きく跳躍した。


「はぁぁぁぁっ!『義雷沈怒雷斧(ギロチンドロップ)!」


 強烈なかかと落としで地面を打ち砕いたバラキエルさん、辺りは土煙で覆われて何も見えなくなった。俺は匂いでバラキエルさんの位置を把握して彼が力を溜めているのが分かった。


(何か大技で来るつもりだな。ならば俺は防御に専念する!)


 体に力を入れて全力で防御を意識する。そしてバラキエルさんは土煙をかき消して俺に突っ込んできた。


「くらえ!『雷犁熱刃(ラリアット)』!!」
「ごほッ!?」


 そして俺の喉に強烈な一撃を加えた。その一撃は防御に力を入れていた赤龍帝の鎧に大きなヒビを入れる程だった。


(ヤべェ……!?防御に意識していなかったらかなりの大ダメージだ!?)


 ヘタをしたら致命傷を負ったかもしれない一撃に俺は堕天使側のトップクラスの実力者の底力を思い知った。


 俺は宙で体制を立て直そうとしたが、それよりも早く動いたバラキエルさんは俺の体を捕らえると廃工場を突き破って上空に向かった。


「朱乃!見ていてくれ!俺は今度こそお前を守る!」


 そして俺の体を両手で抱え上げて後頭部を地面に叩きつけた。


「堕天使が奥義!『雷我爆弾(ライガーボム)!!』


 ごはぁぁぁぁ!?す、すげェ……こんなにも強かったのか……


 俺は意識を失いかけたが歯を食いしばって耐えた。そしてバラキエルさんに声をかける。


「見事だ……バラキエル……」


 そのまま地面に大の字で倒れる俺、後でアーシアに回復してもらおう……いってェ〜……



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ