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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第80話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 後編
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着してゲームのラスボスとして出てくる魔王みたいな見た目になっている。


『俺の鎧が黒くなるなんて……』
「悪いな、ドライグ。今回は我慢してくれ」


 赤龍帝と言われるだけあって赤にこだわりがあるドライグは自身の力によって生み出された鎧が黒く塗られたことに不満があるみたいだ。まあ今回は我慢してもらうしかないんだけど。


「それじゃ師匠に変身しますね」
「応、頼むな。ルフェイ」
「行きますよ、モシャス!」


 事情を話して協力してくれる事になったルフェイは魔法で俺に変身した。おおっ、初めて見たが本当に俺みたいだ。


「わあ、本物のイッセー先輩みたいです!」
「えへへ、まあ姿しか似ていないんですけどね」


 凄いと褒める小猫ちゃんに照れるルフェイ、だがルフェイは今は俺の姿をしているので、俺がえへへって笑っていて正直気持ち悪い。


「ほう、大した魔法使いだな。何処の出の者だ?」
「え、えっと……今はフリーなんです。色々ありまして……」
「うん?もしかして込み合った事情があるのか?そりゃ悪いことを聞いたな」
「いえ、お構いなく」


 アザゼルさんはルフェイの魔法に関心を寄せるが、ルフェイは黄金の夜明けに所属していたという事がバレないように誤魔化した。アザゼルさんも深くは聞いてこなかったから良かったぜ。


「じゃあまずはルフェイさんを縛りますね」
「や、やさしくしてくださいね……」


 イリナは縄を使い俺に変身したルフェイを縛り上げた。そしてその後にオカルト研究部、教会組、最後に俺がアザゼルさんを縄で縛りあげた。これでメンバー全員が人質に取られたっていう演出が出来たな。


「後はバラキエルが来るのを待つだけだが……おっ、この気配は来たな」


 俺は全員を廃工場の隅に寄せると、アザゼルさんがバラキエルさんの気配を感じたと話す。すると廃工場に誰かが勢いよく入ってきた。


「朱乃!アザゼル様!ご無事ですか!」
「お父様!」


 どうやらバラキエルさんが来たみたいだな。昨日は無理をしてお酒を飲んだから朝から二日酔いになっていたとアザゼルさんが心配していたが、今はそんなものは感じさせないほど焦りを見せていた。


「ふっふっふ、遅かったな。バラキエル」
「貴様が朱乃を……!一体何が目的だ!」
「俺はお前にかつて敗れた者さ。お前に復讐するために娘やアザゼルを誘拐してお前をおびき寄せたまでさ」
「良くも朱乃を……!」


 バラキエルさんの目には闘士が宿っていて最初に会った時の死んだような眼をしていた男とは思えないほどだった。


「おい、バラキエル。お前俺の事を忘れていないか?」
「あっ、いえそのような事は……そもそもアザゼル様
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