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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第80話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 後編
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りたいと思っている気持ちを引きずり出すのは容易じゃないと話した。リアスさんはどうするのか聞くと彼は悪い笑みを浮かべた。


「少し意地が悪いが作戦がある」
「作戦?」
「ああ、それはだな……」


 アザゼルさんの話した作戦にリアスさんは眉間にしわを寄せた。


「それはちょっと拙いんじゃないの?人の気持ちを利用しているみたいだわ」
「だがここまでしないとあいつは本音を見せないぞ」


 アザゼルさんの作戦は朱乃を誘拐したと手紙を出して彼をおびき出して本音を吐かせるというものだった。リアスさんの言う通り少し人の気持ちをないがしろにした作戦だったので苦言を言う。


 だがアザゼルさんはバラキエルさんの本音を出すにはここまでする必要があるとリアスさんに話す。


「それにその作戦はイッセーが凄い負担を背負う事になるじゃない」
「だがイッセーしかできないだろう。あのコカビエルに勝てるんだ、バラキエルとだって上手く戦えるだろう」
「そうはいっても……」


 アザゼルさんは俺に朱乃を誘拐した刺客の役をやってほしいらしい。まあ戦闘になったら戦わなければならないだろうし頑丈な俺が適任だろう。


「イッセー君……」


 すると朱乃が不安そうに俺を見ていた。


「イッセー君、無理はしなくてもいいですわ。わたくしはお父様とイッセー君が戦う姿なんて見たくないですもの」
「朱乃……」


 朱乃は不安そうにそう言うが、俺の心はもう決まっていた。


「朱乃、俺にやらせてくれないか?おれは俺は朱乃とバラキエルさんが仲直りできるように力になりたいんだ。それに将来は俺の義理のお父さんになるだろう、なら俺にとっても他人事じゃないしな」
「も、もう!……バカ?」


 俺は朱乃にそう言うと彼女は顔を真っ赤にしながら嬉しそうにはにかんだ。


「おーおー、仲いいねぇ。それじゃ明日の放課後に計画を始めるぜ」
『おーっ!!』


 そして俺達はアザゼルさんを味方に加えて朱乃とバラキエルさんの仲直り作戦を開始した。



―――――――――

――――――

―――


 そして翌日、俺達は授業を終えると廃工場に集まっていた。周りに人払いの結界を張っているので人間が来ることはないだろう。


 バラキエルさんにはアザゼルさんがコッソリ偽の脅迫状をホテルの部屋にいたからいずれ来るとして俺達は準備を進めておこう。


「……本当にこれでバレないか?」
「あら、良く似合っているわよ。イッセー」


 俺は赤龍帝の鎧を纏いリアスさんにそう聞いた。


 何が似合っているのかというといつもの赤ではなくペンキで黒く塗っているんだ。更に装飾やマントも装
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