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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第80話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 後編
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ない、俺達が付いている。だから一人でどうにかしようとするな、俺を頼ってくれ」
「……うん」


 朱乃は俺を見上げると儚さを感じさせる優しい笑みを浮かべてくれた。


「イッセー、私ね、お父様と仲直りしたい。昔みたいに一緒に笑い合いたい。だからその為にもお父様と向き合わなければいけないの。こんな私だけど助けてくれる……?」
「ああ、勿論だ。いくらでも助けるさ、俺は朱乃の恋人なんだからな」
「ありがとう、イッセー……」


 朱乃はそう言うと俺に再びキスをしてきた。でも先程のような何かから逃げようとするようなものは感じず勇気を分けてほしいという彼女の思いが伝わってきた俺は、そのまま長い時間彼女と唇を重ね続ける。


「……んっ。ふふっ、勇気を貰えましたわ」
「元気は出たか?」
「ええ、お蔭さまで」


 朱乃はいつも通りの話し方に戻り立ち上がった。


「イッセー、まずは食事を頂いてもいいかしら?」
「ああ、準備するから下にいこうか。リアスさん達も心配していたぞ」
「皆にも謝らないといけないですわね」


 朱乃はそう言うと俺の手を握ってきた。


「ねえイッセー、お願いがあるの。これからはわたくし……ううん、私の事はずっと「朱乃」って呼んでほしいの。敬語もいらないわ」
「いいのか?人前だと恥ずかしいんじゃ……」
「違うの。私はね、貴方に名前を呼んでもらうのが怖かったの。自分は汚れた存在だからせめて二人の時だけ名前で呼んでもらいたいって思っていたわ。でももうそんな事は思わない、私は堂々と貴方の彼女だって思いたい。だから……」
「……分かった。これからはずっと朱乃って呼ぶよ」
「うん。じゃあ私も二人きりの時はイッセーって呼んでもいい?」
「ああ、いいぜ」
「嬉しいわ、イッセー?」


 また一つ想いを通じ合わせれた俺と朱乃はより強い絆を繋いだ。必ずお父さんと仲直りさせてやるからな、朱乃。



―――――――――

――――――

―――


 その後一階に降りた俺と朱乃はリアスさん達に謝った。リアスさんは彼女が元気になったことに喜び他のメンバーたちも嬉しそうに笑っていた。その後彼女は食事を終えてバラキエルさんとどうやって仲直りするのか話し合っていた。


「そう、わたくしの過去を話したのね」
「ごめんなさい、朱乃。勝手に貴方の辛い過去を話して……」
「いいのよ、リアス。皆にはいつか話そうと思っていましたから」


 リアスさんは勝手に朱乃の過去を話したことを誤ったが、朱乃は気にしていないと言った。


「でも実際どうすればいいんだろう。バラキエルさんは朱乃先輩の事は嫌っていないけど自分は父親である資格はないって思っているんだよね」
「あ
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