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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第80話 朱乃よ、父と向き合え。家族の和解と本当の愛 後編
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「朱乃!無事か?ひどい目には合っていないか?」
「お父様!」


 朱乃はバラキエルさんによって解放されて彼の胸に飛び込んだ。


「お父様、凄くかっこよかったです……」
「朱乃……」


 久しぶりの親子の抱擁をかわす朱乃とバラキエルさん、この光景が見れたなら今回痛い目に合ったけど全然後悔していないぜ。


(良かったな、朱乃……)


 俺は暫くの間抱擁を交わしていた親子を暖かい視線で見つめていた。



――――――――――

――――――

―――


「本当に済まなかった!」


 バラキルさんは頭が地面に埋まるんじゃないかというくらいの土下座をしていた。


「あのー、俺は気にしていないので……」
「だが私は本気で君を攻撃してしまった!なんとお詫びをすればいいのか……」
「いや本当に大丈夫ですって!俺は仕方がない状況でしたし俺も悪ふざけが過ぎたので……」


 あの後事情をアザゼルさんから聞いたバラキエルさんは顔を真っ青にしながら俺に謝ってきた。


「はっはっは!あのバラキエルがペコペコしているとは面白いな!」
「黙れアザゼル!聞けばお前の案だったみたいだな!悪趣味にもほどがあるぞ!」
「悪かったって……」


 怒りのあまりか敬語を辞めてアザゼルさんに怒鳴り散らかすバラキエルさん、どうやらプライベートではああいう口調らしい。


「イッセーさん、大丈夫ですか?」
「応っ、ルフェイの運んでくれた食材に加えてアーシアの回復で万全になったぜ」


 アーシアに回復してもらいルフェイの運んでくれたG×Gの食材ですっかり回復した俺はアーシアにお礼を言った。


「兵藤君、本当に済まない」
「いいんですよ、バラキエルさん。貴方と朱乃が仲直りできたのなら名誉の負傷ですって」
「君は優しい子なんだな、朱乃が惹かれたのも納得したよ」
「ええ、イッセー君は素敵な男性ですわ?」


 朱乃は俺の腕に抱き着いて甘えてきた。


「こらこら、いくら義理の父親になるからと言ってもまだ結婚もしていないのに父親の前でこういうことをするのは駄目だぞ。お父さんが心配するだろう?」
「えー?わたくし達は愛し合っているので問題ないですわ?」
「まったく……」


 俺はそう言いながら笑顔でほほ笑み朱乃の頭を撫でた。バラキエルさんはそんな俺達を見て優しい笑みを浮かべた。


「朱乃、お前が幸せそうで私も嬉しいよ。兵藤君、朱乃を変えてくれたのは君か?」
「いえ、俺だけではないです。グレモリー眷属や教会のメンバー、ルフェイなどの沢山の仲間達と朱乃自身が強くなったからです」
「それでも朱乃がここまで信頼するのは君が朱乃を愛してくれたからだ
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