第十一話 テスト勉強その一
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「だって。もう馬鹿って言われなくないから」
まず挙げたのはこの理由だった。
「それに。何か勉強もわかってきたら」
「やれるようになったのね」
「わからないと何もかも嫌になるからね」
それでだ。余計にしなくなるというのだ。勉強においてよくある悪循環だ。
そしてその悪循環故に今まで勉強しなかったというのだ。だが今は、だった。
「それでもね」
「今はなのね」
「もっと勉強するよ」
顔をあげてだ。希望はまた千春に言った。
「それで千春ちゃんにね。頭でもね」
「千春に?」
「相応しい相手になるよ」
こうも告げたのだった。千春に対して。そしてだった。
この日もプールに通い二人で泳いだ。二人の時間は楽しく過ごした。
それからランニングもして勉強もした。希望の生活は夏休みの時と同じく充実していた。そしてその充実をだ。登校中に真人にも話したのだった。
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