第二百三話 騎士団と王国その三
[8]前話 [2]次話
「それで言うけれどな」
「はい、麦茶は冷やして飲む」
「そうして飲むものだからですね」
「代用コーヒーも冷やせばいい」
「そうなのですね」
「そうして飲んだらな」
麦茶と同じ味だからだというのだ。
「かなり美味いぜ、実際にそうして飲んだらな」
「美味しかったのですね」
「代用コーヒーも」
「冷やして飲めば」
「かなりな、蒲公英だから身体にもいいしな」
このこともあってというのだ。
「そうして飲んだらな」
「いいのですね」
「代用コーヒーは冷やして飲む」
「そうすれば美味いですね」
「アイスコーヒーもいいしな」
この飲みものもというのだ。
「それでな」
「代用コーヒーもですか」
「冷やすと美味しいですか」
「あれはお世辞にも美味しいとは言えませんが」
「それでもですか」
「冷やしたらな」
麦茶と同じ味だからだというのだ。
「本当に美味いぜ、特に夏に飲んだらな」
「わかりました、ではです」
「その様に飲んでみます」
「夏にです」
「そうしてみます」
「それじゃあな」
久志は彼等に笑顔で応えた、そしてだった。
書類仕事をしていった、その中でコーヒーも飲んだ。今は暑くないのでホットコーヒーだった。それを飲んでだった。
書類仕事を終わらせた、するとだった。
彼はここでこう言った。
「また明日か」
「はい、今日の書類は終わりました」
「後は明日です」
「明日またです」
「書類があります」
「その時に持って来ますので」
「わかったよ、皇帝になって領地も増えると」
そして民も増えればというのだ。
「かなりな」
「書類仕事も増えますね」
「それは仕方ないですね」
「ですがこれでもです」
「それぞれの州のことは州でしていますので」
「かなり少なくなってるんだよな、帝国は中央集権でもな」
そうした国家システムだが、というのだ。
「やっぱり各州があってな」
「州は州で、です」
「行政を行っています」
「また軍もそれぞれの軍司令が行っています」
「そうしていますので」
「これでもかなり少なくなってるんだな」
仕事を終えた後の満足感を感じながら述べた。
「そうなんだな」
「左様です」
「これでもです」
「まだです」
「まだ少ないです」
「そうだな、広大な国土と相当多い民を皇帝一人が治めるなんてな」
こうしたことはというのだ。
「とてもな」
「出来ないですね」
「それは流石に」
「幾ら陛下でも」
「流石にそれは」
「地方は地方である程度やってもらって」
そしてというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ