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レーヴァティン
第二百三話 騎士団と王国その一

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                第二百三話  騎士団と王国
 英雄はここまで話した、そうしてから久志に言った。
「今はだ」
「後は奥羽と蝦夷か」
「ここまで進めた」
「よくやったな」
「よくやったか」
「話を聞いてるとな」
 英雄に明るい声で話した。
「そう思えるさ」
「そうか」
「ああ、政の方もな」
「やはり政がな」
 これがというのだ。
「大きい」
「そうだよな、俺の方もな」
 久志は自分のことからも話した。
「やっぱりな」
「政だな」
「それが大きいな、西の浮島の東側を掌握しただろ」
「そうだな」
「そこをずっとな」
「治めていたか」
「ああ、人口も多くて土地も広くてな」
 それでというのだ。
「それでな」
「お前の方もか」
「暫く政に専念していたんだよ」
「やはりそうか」
「ああ、それでそれが一段落してな」
 そしてとだ、久志は紅茶を飲んでから述べた。今は大学の喫茶店の一つ白い店の中で紅茶を飲みつつ話した。
「そのうえでな」
「また戦だな」
「ああ」
 そうなったとだ、自分と同じく紅茶を飲んでいる英雄に話した。二人共飲んでいるのはストレートティーである。
「そうなったんだよ」
「いよいよ騎士団とか」
「王国だったよ、それにな」
「北の連合王国か」
「あの国ともな」
「戦になったか」
「結構以上に大変だったぜ」
 久志は笑って話した。
「これがな」
「そうだったんだな」
「それでその話をな」
「これからだな」
「話していいか」
「そうしてくれ」
 これが英雄の返事だった。
「是非な」
「それじゃあ話すな」
「俺もまた話す、しかしな」
「今は聞く番になったな」
「そうだ、ではな」
「話すな」
 こう言ってだった。
 久志はその話をはじめた、この時だった。
 彼は紅茶を飲んで英雄に言った。
「この紅茶もな」
「これもか」
「あっちの世界でもあってな」
「そうだな、コーヒーもあるな」
「それでどっちもだよ」
「飲んでいるか」
「ああ」
 実際にというのだ。
「よくな」
「そうか」
「そっちはお茶だよな」
「色々な茶があるがな」
「やっぱり東の浮島はお茶だな」
「俺は特に抹茶を飲む」
 この茶をというのだ。
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