3.5章
新サーヴァント登場
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ウィザードの目前を貫いた。思わず後ずさりした瞬間、ウィザードの背後も銃声が通過する。
「……嘘」
「私はあらゆる射程を狙撃できる。遮蔽物も無意味。逃げられないわよ」
女性の声が聞こえた。
逃げるのは無理。同意せざるを得ない。
「だったら……!」
ウィザードは左手の指輪をルビーからサファイアへ入れ替えながら、隠れるのを止め、動いていない女性へ挑みかかる。
『ウォーター プリーズ スイ〜スイ〜スイ〜スイ〜』
水のウィザードになるが、金髪の女性は攻撃の手を緩めない。青い光線をよけ、ウィザードは指輪を右手に入れた。
『ライト プリーズ』
その名の通り、光の魔法。ウィザードの頭上に出現した小型太陽は、暗い遺跡を光で見たし、彼女の目も潰した。
「よし!」
ウィザードは、視界を奪った敵へソードガンを突き付ける。
だが。
「目つぶしごときで……!」
見えないはずなのに、彼女の剣はウィザードの攻撃を的確に防いでいる。
「嘘でしょ……君、どうしてわかるの?」
「青の世界には通じないって言ったでしょ?」
「そう……だったら、これならどうかな?」
『コピー プリーズ』
ウィザードは続いて、複製の指輪を使う。ウィザードを通過した青い魔法陣により、もう一人のウィザードが現れる。
『コピー プリーズ』
二度の魔法使用により、ウィザードの姿は四人になる。
もうすぐで、彼女の視力は回復する。それよりも先に、ウィザードはソードガンにサファイアの指輪を通した。
『『『『キャモナスラッシュ シェイクハンズ ウォーター スラッシュストライク』』』』
四人のウィザードは、ソードガンをクルクルと回転させながら敵へ走り出す。全く同じ動きのウィザードたちは、剣から魔法の水をまき散らし、足音を掻き消していく。
「うっ……」
『『『『エクステンド プリーズ』』』』
さらに、手首を超柔軟なものにする。よって、四本のウィザーソードガンは変幻自在に動き回りながら、敵の索敵より逃れる。
そして、一気に距離を詰めた。四つのスラッシュストライクは、敵の銃と剣を弾き飛ばし、
悲しいかな、敵の視力が回復した時には、もう彼女には攻撃手段はなかった。
「やあっ!」
一人に戻ったウィザードの腰の入った蹴り。金髪の女性の腹に炸裂したそれは、彼女を遺跡の壁に激突させた。
「ぐあっ!」
背中から強く遺跡にぶつかる金髪の女性。
女性に蹴りという行為に少し罪悪感を覚えながら、ウィザードは変身を解除した。
「もう終わりってことでいい?」
「っ!」
「そこまで計算高いんだったら、俺が有利だってもう分かってるでしょ?」
ハルトは、すで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ