3.5章
新サーヴァント登場
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
腕の長さもある銃を投げ捨て、左手に持った剣でハルトに襲い掛かる。
『コネクト プリーズ』
すでに目の前の彼女の剣へ、コネクトの魔法陣から抜き取ったウィザーソードガンで応戦する。
だが、彼女の剣。可奈美のものを普段から受けているハルトからすれば、技量は劣る。だが、それはハルトの動きを先読みし、常に上回るような動きでハルトの肉体を割いていく。
「なんで……!?」
「読めてるのよ。あなたの考えが」
「読めてる……?」
『サンダー プリーズ』
剣だけではいずれじり貧になる。そう判断したハルトは、彼女との間に雷を発生させた。ビリビリと音をたてて唸る雷鳴には、さすがの金髪の女性もバックステップをせざるをえなかった。
距離を稼げた。
『ドライバーオン プリーズ』
このうちにハルトは、銀のベルトを操作する。
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』
「変身!」
『フレイム プリーズ』
ようやく隙ができた。
左手にルビーの指輪を嵌めて、ベルトにかざす。赤い光とともに、ハルトの左側に、炎の魔法陣が出現した。
『ヒー ヒー ヒーヒーヒー』
それがハルトの体を通り抜けていく。
ルビーの宝石を全身に宿した魔法使い、ウィザード。
「まあ、俺がライダーのマスターであることは合ってるけど。君が何者かは教えてくれたほうがフェアなんじゃない?」
「試合のつもり? 情報も大切な武器よ。みすみす開示するわけないでしょ」
彼女はそのまま剣を下ろし、右手の銃口を向ける。
「そりゃごもっとも。っ!」
ウィザードが大きく飛び退くと同時に、青い光線が発射される。
それは、ムー大陸の遺跡を削り、ウィザードの目と鼻の先を通過した。
「逃がさない!」
彼女はウィザードへの発砲を続ける。
「遠距離じゃかなわないかな」
ウィザードはソードガンを剣の状態にして、敵へ斬りかかる。だが彼女は、左手の剣で応戦する。
「当たらない……!? 俺の方が速いのに……!?」
キリキリとウィザーソードガンを回転させながら斬り込む。これまでの彼女の技量を見れば、防げるはずもないのに、彼女はウィザードの剣の、彼女へ命中する一瞬だけ。それだけはじき返している。
「分が悪い……何なんだよ……今は戦ってる場合じゃないのに……」
「待ちなさい!」
彼女の声を無視して、ハルトは遺跡の通路へ逃げ込む。青い光線が通路を数回撫でるが、ウィザードには届かない。
「携帯も使えないし、他の皆にはどうやって合流したものかな……?」
ウィザードはそのまま離れようとする。その時。
「逃がさないって、言ったわよね?」
青い光が、壁を貫き、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ