3.5章
新サーヴァント登場
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『コネクト プリーズ』
大きな魔法陣が出現する。
ハルトはいつも通りの所作で、そこに手を入れようとするが、魔法陣はあたかも壁になっているかのように、手を防ぐ。
「ダメか……こういう時にこそマシンウィンガーが欲しいんだけどな……」
ムー大陸の外へは干渉できない。それが、今判明したことだった。
無論携帯電話といった通信も不可能。ムー大陸にやってくる直前にファントムと戦った関係で手元にあるウィザーソードガン以外の物は持ち込めないということだった。
ムー大陸の遺跡の中、ただ一人で彷徨っているハルトは、天井を仰いだ。解読不能の碑文が、所せましと描かれていた。
「使い魔がいないから、詮索もできない……どうしたもんかな……?」
そろそろ、自分の部屋でガルーダたちが「魔力がねえ!」と言わんばかりに暴れて指輪に戻るころなのだろうか。
「どうするかな……?」
適当にウィザーソードガンを振り回しながらハルトは呟いた。
その時。
「動かないで」
突如貫いた冷たい声に、ハルトは固まった。背中を押す、丸くて固い筒。ゆっくりと手を上げたハルトは、さらに続く冷たい声に従う。
「武器を捨てなさい」
ウィザーソードガンを床に落とす。
「えっと……俺、まだ死にたくないんだけど」
「それはあなたの反応次第よ」
落ち着いてそれを聞けば、女性の声だった。
「あの……暴力反対と言ってもいいのですか?」
「どうかしらね? あなた、聖杯戦争の参加者よね?」
「そうだけど?」
「クラスを言いなさい」
「キャスターのマスター」
嘘を言ってみた。
すると、背中に押し当てられる筒の圧が強くなった。
「嘘はあまりお勧めしないわよ。青の世界には通じないから」
「え?」
「あなたの脈拍、呼吸。あらゆる要素から、その真偽が推測できるのよ」
「おやおや……」
「だったら私が当ててあげましょうか? アーチャー? キャスター?」
「……」
「ランサー? シールダー? ライダー?」
「……」
「誤魔化せてないわよ。ライダーの……マスターね」
ハルトの右手に視線を感じる。ハルトの令呪で確認したのだろう。
「お見事……だったら……」
ハルトは、振り向きざまに背中の鉄を振り払う。先読みして引っ込めていた敵は、そのままその___やはり銃。それも巨大な砲台___をハルトの顔面へ向けた。
「さよなら」
『ディフェンド プリーズ』
発生した円形の魔法陣に、無数の青い光が命中する。数度揺れたが、それでもまだディフェンドは健在だった。
「チッ……」
舌打ちした、銃を向けていた敵。長い金髪の女性で、左目にはモノスコープを付けている。右手に持った
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