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オズのジンジャー将軍
第一幕その七
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「だから楽しみにしていてね」
「トトがそう言うなら」
「それならね」
「今は待っているよ」
「そのサプライズをね」
「そうさせてもらうわ」
「そういうことでね、来たよ」
 トトがこう言うとでした。
 ドロシーと臆病ライオンも五人の前に出て来ました、ドロシーは冒険の時動きやすいピンクと白のブラウスと膝まであるひらりとしたスカートにピンクの靴に白いソックスそしてバスケットボックスという恰好です。
 そのドロシーとです。
「アン王女!?」
「アン=アンヤコレヤ王女も一緒でしたか」
「サプライズって何かと思っていたら」
「アン王女が一緒でしたか」
「そうだったんですね」
「そうだよ、僕達はアン王女のお国に行っていたからね」
 トトが驚く五人ににこりとしてお話しました。
「そこでアン王女も冒険の旅に出たいと言ってね」
「それでなんだ」
「アン王女もお国からドロシーさんとご一緒して」
「それでここまで来たんだ」
「そうだったのね」
「これは想像していませんでした」
「想像しなかったことが起こるのがオズの国でしょ」
 ドロシーが五人に笑って答えました。
「そうでしょ」
「そうでした」
「そのことを忘れていました」
「それがオズの国でした」
「何しろお伽の国ですからね」
「想像しなかったことが起こる国でしたね」
「そうよ、だからこうしたこともよくあって」
 そしてというのです。
「今回はアン王女も一緒よ」
「久し振りの冒険の旅だから」
 そのアン王女も言ってきました。
「私も楽しみよ」
「そうですか、それじゃあですね」
「今から僕達とですね」
「冒険の旅をはじめられますね」
「そうしてくれるんですね」
「これから」
「ええ、ただ私はここまで旅をしてきたから」
 アンは五人に笑顔でお話しました。
「皆とは合流になるわよ」
「あっ、そうですね」
「アン王女から見ればそうなりますね」
「僕達にとってははじまりでも」
「アン王女はもう、ですから」
「だからですね」
「そうなるわ、じゃああんた達とかかしさんに樵さんも入れて」
 そうしてというのです。
「一緒に行きましょうね」
「そういうことでね、君達と一緒の旅もいいんだよね」 
 臆病ライオンのお顔も笑っています。
「本当にね」
「僕も臆病ライオンとの旅も好きだよ」
 カルロスが応えました。
「オズの国の他の皆との旅も好きで」
「それでだね」
「臆病ライオンとの旅もね」
 こちらもというのです。
「好きだよ」
「それじゃあお互いに楽しんでね」
「旅をしようね」
「そうしようね」
「じゃあ早速出発ね」 
 ドロシーはうきうきとして言いました。
「この顔触れでね」
「宜しくお願いします」
 ジョージ
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