第四百六十話 空での決戦その十三
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「そしてだ」
「全員で攻めてな」
「スサノオにダメージを与えてだ」
「倒した方がいい」
「こいつの強さはわかっている」
グリスは鋭い声で言った。
「エボルトの姿だからな」
「その強さ確かに圧倒的です」
マッドローグも言う。
「まさに。そして小細工よりも」
「正面から攻めた方がいいな」
「この姿の場合は」
「ああ、じゃあな」
「今からですね」
「全員で総攻撃を浴びせて一気に倒そうな」
正面からそうしてというのだ。
「俺達の攻撃力も高いしな」
「そうですね、私とニンフもいます」
イカロスはフル装備の姿で答えた。
「でしたら」
「こっちもダメージを受けるのは覚悟のうえだ」
「ダメージを受けてもですね」
「攻撃を続けてな」
そうしてというのだ。
「倒そうな」
「わかりました、では」
「こちらが倒れる前に倒せばいいんだよ」
クローズの言葉は明快だった。
「簡単だろ」
「こちらがダメージを受けても」
「それでもな」
それは覚悟のうえでというのだ。
「こっちはそれ以上の攻撃を仕掛けて」
「倒しますか」
「ああ、そうしような」
「はい、では」
イカロスはその目をきっとさせた、そして。
身構えてだ、文字通りの総攻撃に入った、それはニンフも同じで。
ありったけの攻撃を一気に放った、そうしつつ隣にいるイカロスに言った。
「いい?もう倒れるまでよ」
「はい、こちらの攻撃をですね」
「続けるのよ」
「渾身のそれをですね」
「ええ、ライダーの人達もそうしているし」
見ればそうだった、五人共それぞれの全力の攻撃をスサノオの激しい攻撃を受けつつも行っている。
それでだ、ニンフもイカロスに言うのだ。
「だから私達もね」
「はい、このまま続けて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「あのおかしな神様をやっつけるわよ」
「人間として」
「そうするのよ」
こう言って攻撃を続けてだった。
スサノオと戦い続けた、戦士達は渾身の攻撃を続けるがスサノオは倒れない。だが智樹は動じなかった。
「負ける筈ないだろ」
「桐生さんとイカロスちゃん達ならね」
「どうして負けるんだ」
そはらにも動じない声であった。
「一体な」
「だからなのね」
「ああ、俺達はこうしてな」
「戦いを見守るのね」
「全く不安なくな」
見れば智樹の顔にはそれは一切なかった。
「そうしていくな」
「うん、じゃあね」
「勝ったら皆でお祝いだ」
こう言ってだった。
静かに戦いを見守った、その中で。
スサノオは次第に身体の動きを落としていった、ダメージを受けているのは明らかだった。それを見てだった。
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