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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ参
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わり別の地方では

『どうして…タダの人間ごときに…っ!』
「悪いな。俺はただの人間じゃないんだよ。」

マスターとサーヴァントが多数の旧神柱と使役獣を殺し尽くしていた。

槍で突き刺され、刀で斬られ、拳で殴り飛ばされ、
彼ら二人の周囲にはおぞましい程の死骸が積まれている。
まさに屍山血河。返り血に染まった2人の顔は喜びか狂気か、屈託のない笑みを浮かべながら殺し回っていた。

「しかしいきなり現れたこの気味の悪い生物…何者でしょうねマスター。女神は関係していなさそうですけど。」
「俺が知るかよ景ちゃん。まぁでも、殺してもいくらでも湧いてくるのは面白いな。」

景ちゃんと呼ばれたサーヴァント、その真名はあの軍神、長尾景虎。
そしてマスターは過去に大和が話していたあの男、女神を殺すべく旅をしている"狩人"という男だ。

『まだだ…まだだ…!』
『ふざけんなよマンコ風情がよォ…!マンコは武器なんて持たねぇで俺様に従って股開いてりゃいいんだよ!!』
「おや、また湧いてきましたね。」

旧神柱はとめどなく湧いてくる。
しかし2人は嫌な顔をするどころか、さっきまでと同じ笑顔を浮かべていた。

「ハッ!狩り放題の上後で聖晶片は高く売りつける!いい事づくめだな!!」

狩人と軍神は駆ける。
旧神柱に恐怖など抱かず、むしろかっこうの獲物だと笑みを浮かべながら。

『面白いなお前…それに"神父"と同じ匂いがする。てめぇ…何者だ?』
「さぁな!俺は俺!"狩人"だよッ!!」





(かっこいいのだわ…!)

と、そんな2人の無双する姿を遠くからコッソリ見つめているサーヴァントがいた。

「…よし、私もサーヴァントなのだし、ここはかっこいいところをマスターに見せつけて、冥界の女神としての威厳を再認識させる。思わずマスターも惚れ直して完璧なのだわ…!」

と、マスターに自分が女神であることを再認識させる計画を思うあまり口に出てしまっている彼女はサーヴァント。冥界の女主人エレシュキガルだ。

「さぁ見てなさい変な魔神柱もどき!私が直々に冥界へと連れてってあげるのだわ!!」
「あうあぁ。」
「きゃああああああ!!!!」

意気揚々とマントを翻し女神の威厳を見せつけようとしたエレシュキガル。
しかし振り向いたすぐそこには今まさに彼女を襲おうとした使役獣がおり、その醜さと不気味さと驚きのあまり悲鳴をあげ、尻餅を着いてしまった。

「あ、あああ…。」

考えに夢中になっていたせいで背後から接近する彼らに気付けなかった。
完全に自分のミスだ。
何が女神だ、何が冥界の女主人だ。
さっきまでかっこいい自分をマスターに見せられるとわくわくしていた自分を呪いたくなった。
しかし、


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