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提督はBarにいる。
艦娘と提督とスイーツと・64
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てスメタンニクに大きく開けた口でかじりつくガングート。

「さいで」

「私が好きなのは『国』であって『国家』てはないのさ」

「愛国心はあれど党への忠誠は在らず、ってか?」

「そこまで露骨には言わんが……まぁ、近い所はあるな」

 と、2人で苦笑いを浮かべる。

「たまには昔を懐かしみもするが、今の暮らしを知ってはとてもソビエト時代に戻りたいとは思わんな」

「規定量の仕事をすれば美味い物は食えるし酒もほぼ飲み放題、その上自由にできる給料まで貰える。確かにソビエト時代に比べりゃあ楽園だろうな」

「それもあるが、重要なのは過去よりも今とこれからだろう?そんな時節にこれだけ有力な者達と真の意味で『同志』になれた事が私にとっては何より喜ばしい事だ」

「ガンちゃん……お前」

「ふふふ、なんだ?余り褒めるなよ?照れ臭いから」

「酔ってんのか?」

 瞬間、ガングートが飲んでた紅茶を噴き出した。

「なんだと貴様ぁ!人が折角この艦隊への思いを赤裸々に語ったと言うのに……!」

「いや、だって普段の残念でポンコツなガンちゃんとイメージが違い過ぎて……。アルコール入ってるから調子が良いのかと」

「アルコールは私の燃料ではないぞ!?あとガンちゃん言うな!」

「まぁまぁ、落ち着けよガンちゃん。ウォッカでも飲むか?」

「だからガンちゃん言うなと……だが、詫びの印というなら一杯付き合おうではないか!」

「そういうトコやぞ?」

「? なにがだ」

 やっぱりこいつ、見た目は立派でもポンコツだわ。







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