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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(4)〜構成邦軍は集う〜
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ォルベック副司令官閣下!エドァルト・マシェル准将、およびヴァンフリート人民防衛軍第四師団“スンジャタ”!貴官の麾下に入ることをまこと喜ばしくあります!」
彼らはこの基地においては先達である、というよりも基地の建設に従事し、擬装工作も行っているからこの基地の父親といっていい。
「ヴァンフリート人民防衛軍、突撃工兵が名物でしたな」
シェーンコップから見ても彼らは勤勉で規律正しい熟練した工兵である。
「同盟軍の戦闘工兵部隊にもヴァンフリート出身が多い粗雑に扱うなよ、敬意を払え
‥‥‥下らぬ雑言で彼らの不興を買うような真似をするな、わかっているな?」
「ここは人民元帥”陛下”の土地ですからな」
シェーンコップの揶揄するような言葉に不安そうに――苛立ちではなく――を浮かべるヴァーンシャッフェにシェーンコップは眉をひそめた。
「チャン・ツーチョン、大夏天民国“正墨旗”軍第二旅“不抜を預かっております。此度は麾下に入ることを大変光栄に思います」
大兵肥満といった様子のE系列の初老の男が敬礼が敬礼した。
「正墨旗?」
「啓典教に習合された墨家という軍技術者集団の流れを汲む軍だ。防衛戦においては右に出るものはいないそうだ、ガラティエと並んで防衛戦では予備役動員で前線に出ることは多い」
「啓典教?」「地球時代から最も古い宗教だそうだ」
詳しくは知らん、とヴァーンシャッフェは嫌な顔をした。
「少なくとも腕は確かだ、それでいいだろう」
まぁそうか、とシェーンコップは首肯した。
「ティアマト民国より
義勇農騎兵戦闘団
(
ヨーマン・コマンド・チーム
)
ウルク・ハイ!アルフメド・グラスゴー大佐であります、しばしの間、ご厄介となります!」
一転して快活そうな日に焼けた男が敬礼をささげた。
「ヨーマン!まるで
同盟開拓劇
(
プラネッツ・ウェスタン
)
ですなぁ。」
「今でも現役だ。もちろん装甲トラクター乗りだけではないぞ。銀河連邦時代からの伝統があるのは事実だが」
地上戦もゼッフル粒子下ばかりではない。むしろ白兵戦――どうしようもない消耗戦を避けるためにも装甲戦力や重火力部隊が必要だ。
もし戦闘が起きた場合、装甲兵力を中心としたなんでも屋‥‥
戦闘団
(
コマンド・チーム
)
が重要な役割と担うだろう、ということはシェーンコップも理解している。
「報告申し上げます!アルレスハイム共和国よりオットー・ヨギヘス大佐!ヴァルシャワ労兵レーテ結成記念独立混成連隊ポスポリテ・ルシェニテともども麾下に着任いたしました!!」
40前半の大佐が声を張り上げる。どこか下士官めいた振舞いであるがシェーンコップからみると少々わざとらしくも見える。
「ほぉう、女帝陛下の王冠共和国の方々ですか。連隊長殿にとっては懐かしいでしょうな
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