第百二話 荀ケ、帝を甘やかすのことその一
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「蜂蜜水は凛と一緒なら余計に美味なのじゃ」
「好きな相手と一緒に飲むのはですね」
「だからじゃ。凛も呼んで欲しいのじゃ」
にこにこととしてだ。袁術は郭嘉もだというのだった。
そうした話をしてだった。袁術は仕事をしているのだった。
そしてだ。その郭嘉のところにだ。
袁術から声がかかった。それを聞いてだ。
今している書類の仕事を終えてだ。そのうえでだ。
袁術の屋敷にそそくさと向かおうとする。その彼を見てだ。
狂死郎がだ。こう言った。
「御主も好きよのう」
「好きとは?」
「だからよ。袁術殿が好きなのであろう」
「何かご一緒させてもらいますと」
郭嘉は頬を少し赤らめさせてズィーガーに話す。
「御互いに楽しい気持ちになれるんです」
「互いにか」
「はい。美羽様とは運命めいたものさえ感じます」
「それは中身も関係ないか?」
今こう言ったのはフランコだった。
「あんた達の場合はな」
「中身ですか」
「ああ。そう思えるんだけれどな」
「そうかも知れないですね」
郭嘉自身もだ。そのことを否定しなかった。
「私自身そう思います」
「やはりそうか」
「あと七乃さんともです」
彼女共だ。真名で呼び合う仲になっていた。
「御一緒させてもらうととても落ち着きます」
「家臣は違うのにな」
「確かに華琳さんは最高の方です」
それはそうだとだ。郭嘉も言う。
「ですがそれでもです。美羽様と七乃殿、とりわけ美羽様は」
「この前同じお菓子を一緒に食べていたわよね」
シャルロットも言う。尚彼等あちらの世界の住人達もこちらの世界の仕事を手伝ったりする。それで今も一緒にいるのである。
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