暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第79話:狩る者と狩られる者
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使いとよく似た格好をした相手が自分達の前に立ち塞がっている事は、彼らの精神に凄まじい衝撃を与えた。
「Magician!?」
「Open fire! Open fire!」
魔法使いの脅威をよく知る彼らは、ソーサラーの姿を見るなり警告も無しに発砲した。
マリア達がジェネシスと結託しているだろうことは米軍も掴んでいるのか、その装備は特殊部隊でありながら重装備だ。
無数の銃弾が放たれるが、ソーサラーは微動だにしない。全ての銃弾を鎧で受け止め、回避どころか防御すらしなかった。
それは回避も防御も必要ない位特殊部隊の攻撃がソーサラーには通用していないからであり、ある意味でソーサラーの余裕の表れであった。
だがマリア達はそれを余裕ではなく別の意味で捉えていた。
即ち、「さっさと引き上げろ。今なら見逃してやる」と言う、相手が引き下がるまでの猶予を与えているのだ。明確な戦力差を見せて、相手の気勢を削いで撤退を促そうとしているのである。
しかしそのメッセージは彼らには伝わらなかった。無抵抗で攻撃を受け続けるソーサラーを、彼が戦う気が無いと判断したのかそれともここで確実に仕留めようというのか攻撃の手を緩めず徐々に距離を詰めてきた。
するとそれが分かったのか、ソーサラーも動き出した。銃弾を受けながら手にハルバードを持ち米軍特殊部隊に突撃するソーサラーに、彼らは慌てて引き下がるがもう遅い。
「ッ!? 待って!?」
届かぬと分かっていても思わず声を上げてしまうマリアだったが、彼女の心配は杞憂に終わった。
肉薄したソーサラーはハルバードを振るい次々と特殊部隊を薙ぎ倒していくが、攻撃は全て柄か峰の部分で行われた。刃で切り裂かれた者は誰一人として居なかった。中には掌底や蹴りで無力化される者も居るが、彼らは全員生きている。
特殊部隊の大半が戦闘不能となって、無事な隊員が負傷者を引き摺って撤退しようと一か所に固まる。
それを見た瞬間、ソーサラーは右手に指輪を嵌めてハンドオーサーに翳した。
〈トルネード、ナーウ〉
ソーサラーが手を米軍特殊部隊に向けて翳すと、極彩色の竜巻が特殊部隊の殆どを巻き上げ上空へと誘っていく。
「Aaaaaaaaa!?」
「Noooooooo!?」
竜巻は天井を突き破って空へと伸び、特殊部隊の兵隊達は悲鳴を上げながら空へと消えていく。ソーサラーはそれを見送ると、運良く竜巻の範囲から逃れていたまだ無事な隊員達に目を向ける。
ソーサラーから視線を向けられて、生き残りの隊員達は慌てて逃げ出した。
「Fall back!? Fall back!?」
勝ち目はないと踏んで逃げ出す特殊部隊の隊員達を、ソーサラーは追撃することなく見送
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