第四話 家でこっそりとその四
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「歌ってね」
「そのついでにお酒飲むのね」
「それ位よ」
「それ位ならいいわ」
「そういうことでね、特に麻薬やシンナーはね」
「何があってもよね」
「しないし誰にもね」
それこそというのだ。
「教えなくて咲ちゃんにもだから」
「まあお酒ならまだいいわね」
「そういうことでね。煙草だって吸わないから」
「じゃああまりよ」
「ええ。じゃあ咲ちゃん借りるわね」
「借りるって大事な娘だけれど」
「一緒に遊びに連れてくわね」
叔母に言われてだった、愛は自分の言葉を笑って訂正させてそのうえで咲を連れて地下鉄のある駅前に出てだった。
丁度外に出たところにあるカラオケボックスを見て咲に言った。
「このお店いいのよ」
「お姉ちゃんのお勧めね」
「お部屋奇麗で料金も安くて曲も多くてね」
「そうした機種でなのね」
「しかも音声変換も出来るのよ」
「あっ、声を男の人にしたり」
「そうそう、あと採点機能もあるし」
そうした機能が充実していてというのだ。
「それにお酒も飲み放題だし」
「お酒もなの」
「これ内緒よ」
咲の母には話しているが咲にはこう言った。
「お酒を飲むのはね」
「いいの?」
「だから内緒なのよ」
このことを断った。
「あくまでね」
「ジュースを飲むっていうのね」
「ジュースも頼むし私も飲むから」
それでというのだ。
「だからこのことはね」
「あえてなのね」
「内緒ってことでね」
「飲むのね」
「そのお酒も色々あるから」
「ビールとか焼酎とか?」
「いやいや、サワーとかカクテルとかあるから」
愛は笑ってこうした酒の話をした。
「それもここの結構強いのよ」
「そうなの」
「お店によってはジュースと変わらないところもあるけれど」
「このお店は違うの」
「結構強いから」
「酔うのね」
「そう、そのお酒も飲み放題だから」
それでというのだ。
「どんどん飲んでね、サワーとかカクテルとかは甘いから」
「甘いの」
「ジュースみたいにね、だから飲みやすいから」
従妹に笑って話した。
「どんどん飲んでいきましょう」
「内緒で」
「お酒位はおおっぴらじゃないといいのよ」
「そうなの」
「学校で飲む筈ないしね、こうしたお店で大人の人が一緒とかね」
二十歳以上の者がというのだ。
「お家でとかじゃね、煙草学校に持って行ったら停学最悪退学だけれど」
「お酒はいいの」
「だから学校で飲むものじゃないでしょ、二日酔いはしんどいってことにするか朝にお風呂入って抜いて」
二日酔いの際の対処方法も話した。
「そうしたらいいから」
「飲み過ぎたらなの」
「その時はお風呂よ、一気にあったまって」
湯舟でそうしてというのだ。
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