第四話 家でこっそりとその三
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「だからよ」
「やっぱりそうよね」
「毎日は駄目よ、あと飲んでもね」
「程々になのね」
「飲み過ぎたら肝臓壊すし」
沈黙の臓器という、痛んだりしないのでついつい飲み過ぎて身体を壊してしまうことが多いのでこう言われている。
「糖尿病や痛風にもよ」
「なるの」
「日本酒は糖分が多いから」
これはお米から造られるからだ、糖分が高いという意味ではジュースと同じだ。
「それでよ」
「糖尿病になって」
「それでビールはプリン体が覆いから」
痛風の素である。
「それで危ないのよ」
「痛風になるのね」
「そう、だからね」
「お酒は飲み過ぎないことなのね」
「若し飲み過ぎたら」
その時はというと。
「本当によ」
「危ないのね」
「そう、だからね」
「飲んでも飲み過ぎない」
「お父さんだって気をつけてるから」
彼もというのだ。
「お母さんだってそうだしね」
「お母さんもお酒飲むわよね」
「あくまで程々よ、黒田清隆さんにならない様にしてるわ」
「確か明治の元老の」
咲は漫画やライトノベルで得た知識から述べた。
「あの酒乱の」
「色々言われてるでしょ」
「酔って奥さん殺したとか大砲撃ったとか」
「ああなるまいってね」
「思ってなのね」
「そう、お母さん学生時代この人のことを聞いてね」
それでというのだ。
「お酒は飲んでもね」
「あまりなのね」
「飲まない様にしているの」
「そうなのね」
「だから咲もよ」
「お酒を飲む様にしても」
「そうしてね、確かにうちでもお父さんがちょっと飲ませたりもしているけれど」
母はこのことも話した。
「けれどあくまでね」
「少しってことね」
「愛ちゃんお酒好きでしょ」
「わかる?」
「わかるわよ。今楽しそうにお話してるし」
酒のそれをというのだ。
「それじゃあ丸わかりよ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「叔母さんも今言うのよ」
「そうなのね」
「まあお酒位ならいいわ」
妥協も見せた。
「まだね」
「言っておくけれど私ギャンブルとか援助交際とかね」
「悪いことはっていうのね」
「しないし教えることもね」
「ないわね」
「ギャンブルと援助交際は別だけれど」
ギャンブルは競馬や競輪等公のものもある、ただし援助交際は言うまでもなく違法行為であるからだ。
「風俗にも興味ないし」
「女の子で風俗?」
「ホスト遊びが結構近い?」
「あんなのハマる人の気が知れないわ」
「私もよ。だからね」
「咲にそういうのもなのね」
「教えないし。カラオケでね」
その店でというのだ。
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