第一幕その五
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「彼女とも合流して」
「そうしてですね」
「一緒に行こうね」
冒険の旅にというのです。
「そうしようね」
「ドロシー王女も一緒なんて」
「余計に嬉しいですね」
「あの人もとなると」
「かかしさんに樵さんに」
「あの人もなんて」
「臆病ライオン君もいるからね」
かかしは彼の名前も出しました。
「そしてトトもね」
「この像のメンバーですね」
カルロスはブリキの像の彼等を見て言いました。
「まさに」
「そう、その皆がだよ」
かかしは笑顔で答えました。
「揃うことになるよ」
「それは素晴らしいですね」
「勿論トトもいるよ」
彼もというのです。
「ドロシーもいるからね」
「トトは絶対ですね」
「ドロシーがいるとね」
それならというのです。
「彼もいるね」
「トトはいつもドロシーさんと一緒だから」
「それでだよ」
「そうですよね」
「その顔触れでね」
まさにというのです。
「僕達はね」
「一緒にですね」
「将軍のところに行くことになるよ」
「さて、早速旅の準備をしないとね」
樵はとても楽しそうです。
「これからの」
「準備ですか」
「皆が食べ終わったら」
そうしたらというのです。
「ドロシーが来るから」
「それでドロシーさんが来られたら」
「すぐに冒険の旅に出るから」
だからだというのです。
「今からね」
「準備をしておくんですね」
「そうしようね、とはいってもね」
「もう身一つでも行けるよ、僕達は」
かかしはこう言いました。
「何も食べなくても飲まなくてもいいからね」
「それで疲れることもなくて」
「ずっと歩いていることも出来るから」
休む必要もないからです。
「いつもそうしているしね」
「その辺り楽ですね」
「しかし君達はそうはいかないからね」
また樵が言いました。
「だからね」
「それで、ですね」
「そう、準備をしようね」
「そうですか、ですがオズの国にいますと何処でもお風呂や水浴びが出来て歯磨き粉やボディーソープもありますから」
カルロスは樵に答えました。
「ですから」
「準備はいらないかな」
「はい、食べものも普通にです」
「その辺りにお弁当の木の実があったりね」
「果物やお菓子の実がありますから」
「そうだったね、いや君達もって考えたら」
どうしてもとです、樵は笑って言いました。
「ついついね」
「準備をですか」
「考えてしまったよ」
「ここで樵君のハートが出たね」
かかしは親友のそのことに思いました。
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