暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジンジャー将軍
第一幕その二

[8]前話 [2]次話
「オズの国には冒険をしたくて来ましたけれど」
「外の世界でまた冒険をしようとお話しまして」
「それでこちらに来ました」
「そうお話しましたけれど」
「具体的には」
 恵梨香達四人も言います。
「そこまではです」
「どうしてもです」
「考えがまとまっていなくて」
「とりあえず行こうってお話になって」
「それで来ました」 
 カルロスがまたお話しました。
「僕達は」
「そうなんだね」
「具体的に何処に行くかまでは」
 そこまではというのです。
「本当に」
「だったらね」
 ここでかかしが言ってきました、左手の人差し指をピンと立てているのを見ると閃きがあったことが伺えます。
「君達は今何をしたいか」
「そのことを考えることですか」
「そこから何処に行きたいかをね」
 それをというのです。
「考えるといいよ」
「そうですか」
「例えば何を食べたいか」
 かかしは例えもお話に出しました。
「その食べたいものは何処にあるか」
「そうしたらですね」
「その何処かに行けばいいよ」
 食べもののあるそこにというのです。
「そうすればいいんだ」
「そうですか」
「何かをしたいなら」
「その何かがある場所にですね」
「行こうね」
「それじゃあ」
 カルロスはかかしの言葉を受けてです、自分が今何をしたいのか考えました。そうしてこう言いました。
「お腹空いたね」
「あっ、どうもね」
 恵梨香も言いました。
「オズの国に来て暫く経って」
「そうね、お昼ご飯から結構経っていて」 
 ナターシャも言います。
「もうそろそろ三時だし」
「おやつ食べたくなったよ」
 ジョージは実際にこう言いました。
「何かね」
「そうだね、それだったら」
 最後に神宝が言いました。
「おやつのある場所にだね」
「そういえば」 
 カルロスはふと閃いて言いました。
「ジンジャー将軍だけれど」
「あっ、オズの国で反乱を起こした」
「それで今は結婚して農家の奥さんやってるわね」
「農園はどれもお菓子の木で」
「あの人のところに行ったら」
「うん、おやつを好きなだけ食べられるよ」
 カルロスは皆に言いました。
「そうなるよ」
「それじゃあだね」
「僕達は今回はジンジャー将軍のところに行けばいいね」
「そしておやつを頂きましょう」
「お菓子の木に実っているおやつを」
「そうしようね、いやすぐに決まったけれど」 
 冒険の行き先がです、カルロスは笑ってお話しました。
「今すぐにでもね」
「おやつ食べたいね」
「そうだよね」
「今お腹が空いているし」
「それなら」
 こうしたお話を五人ではじめますと樵はお城にいる人に言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ