最終章:無限の可能性
第293話「平和に向かって」
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」
「情報共有のため、一度集まるようにとの言伝です」
「わかったわ」
どうやら、リンディ達の話し合いが終わったようだ。
これからの方針について優奈達にも伝えるため、一度集まるように言われる。
「今更だけど、神が消えたらその“天使”も消えるんだよね?だとしたら、どうしてミエラさんとルフィナさんは……」
「一応、私もユウキ・デュナミスだからよ。と言っても、半身を失っているから全力で戦う事は出来なくなっているけどね」
さらに言えば、今の優奈は理力を失っているため、ミエラとルフィナも理力の回復速度が停止しているかと思う程遅くなっている。
「ついでに言うと、主は飽くまで優輝だから私の事を主とは呼ばないのよ」
「そういえば……」
二人は優奈の事を様付けで呼ぶが、決して主とは呼ばない。
区別するためでもあるが、飽くまで主は優輝なのだろう。
「まぁ、私自身もユウキ・デュナミスのベースは優輝だもの。当然と言えば当然よ」
「なるほどねー」
そんな会話をしている内に招集場所に着く。
「皆、集まったわね。連絡事項を伝えるだけだから、自由に座ってちょうだい」
リンディの言葉に、各々自由に座り、話を聞く。
「とりあえず、しばらくは各自で復興という事ね」
「ただ、神界の神達は各世界を駆けずり回る事になるんだね……」
「まぁ、責任で言えば結構割合が大きいもの。私だって、理力が扱えるままだったら同じような扱いになっていたでしょうね」
大まかな方針としては、各世界でとりあえず復興するようになっている。
祈梨などの神はまず支援物資を理力で創造しつつ、肉体の補填を各世界全ての人々に行う事になっており、かなり忙しくなるようだ。
「責任……かぁ」
「今回の戦いの発端はイリスの執着によるもの。……そうなると、誰に最も責任があるかと問われると……」
「……優輝になるわね」
ここまでの被害になれば、何が原因か、誰に責任があるのかと誰かは思うだろう。
そして、その矛先は確実に優輝に向く。
その事が優奈だけでなく、緋雪や椿などにも簡単に理解出来た。
「でも、その優ちゃんがいないから……」
「私や、他の神界の神に向いた。まぁ、分散はしているけどね」
「理不尽……だけど、間違いとも言い切れないよね」
ごく一部の人に今回の責任を負わせるにはあまりにも重すぎる。
だが、間違いでもないため、どうもやるせない思いだけが司達に渦巻く。
「考えても仕方ないわ。私だって、責任は感じてるのだから」
「……そうね。それに、聞いた所だとかなり良い落としどころだったし」
「死ぬほど忙しいだけならかなり軽い方よ」
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