ムー大陸復活
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
からな。コイツを狩るか、それとも力を奪うかはあとで決めるがな」
バングレイはそう言って、懐より二つの石を引っ張り出す。手裏剣と恐竜の形をした石を、二人の少女___姫和と美森へ投げ渡した。
「おい。その石を、そこのたいまつに置け」
バングレイが指図したのは、巨大な円の両端。円の中に描かれる正三角形のところにもトーチが立っており、その上には皿も置かれている。
姫和と美森は頷き、それぞれ皿に石___オーパーツを置いた。すると、それぞれのトーチが、赤、緑の光を灯していく。
「おい、お前。ベルセルクもそこに置け」
バングレイの命令に、未来が響を押す。
「み、未来!?」
「大丈夫だよ響。私も一緒に行ってあげる」
未来が響の手を握りながら告げた。唱も歌えなくさせる能力を秘めた手錠がある限り、響は身動き一つ取れないでいた。
「響」
「やめてよ……未来」
「どうして? 響」
未来は、響が知るものと全く変わらない眼差しを向けた。いつも、響を支えてくれる最高の陽だまり。それが、響をただのベルセルクの剣として押していく。
「未来……! うっ!」
響が未来を呼びかけようとしたとき、丁度響の体がトーチに触れた。その時。
響の体は、ただの物になった。
「な……に……?」
石化した体は、動きを忘れた。
体勢をそのままに、黄色の光を全身から吐き出す響は、体のエネルギーがトーチに吸われていくのを感じた。
バングレイは高笑いしながら、叫ぶ。
「さあ、バリ復活だ! ムー大陸!」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ