牙向く繋がり
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可奈美へ冷たい目線を投げる姫和がいた。
「響ちゃん……姫和ちゃん……」
可奈美は手を伸ばすが、朧げになる視界は、その姿をはっきりさせない。
ただ一つ。満足そうな青い影が、上機嫌に言ったのだ。
「あばよ。また遊ぼうぜ」
その言葉を待っていたかのように、その頭上には青い飛行物体が現れる。
宇宙船と呼ぶべきそれが、光の柱をバングレイたちに放つと、
響、姫和を含めた彼らの姿は、消滅した。
「……!」
いなくなった後、可奈美は周囲を見渡す。
気絶した友奈。
エンジェルに敗北したのであろう、目を開けない真司。
声を出すことなく、雪降る道で倒れているハルト。
それは、完膚なきまでの敗北の痕だった。
可奈美はそれを最後に、意識を手放した。
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