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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga23開かれた真実の扉〜God only knows〜
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が偽者になるわけだから、それはきっと「クローン・・・?」ってことになる・・・。

「はい、ご明察です。遺体として発見されたルシリオンさんとアイリさんはクローンでした。1人がT.C.と共に活動し、もう1人が皆さんの行動するという形ですね」

「遺体のルシル君とアイリがクローンなのは判ったんやけど、それやったらレオン達エインヘリヤルに肉体があるのはどうゆうことなんやろ」

「そうだよね。魔力の塊なんだから死亡イコール消滅だろうし・・・」

「ドクター、プレシアさん達も。私たちにはあまり時間が無いと思うので、回りくどいことは無しで情報の開示をお願いします」

すずかがキッパリと告げた。わたし達には時間が無いっていうのはあくまで推測だけど、“T.C.”の活動はまだ終わってない。わたしとルミナとセレスが戦った第4支局以降の襲撃がピタリと止んだからだ。いつ襲撃が再開されるか判らない中でわたし達がこうしてミーティングを行えてるのはひとえに・・・降伏状態だからだ。

(聖王教会本部でT.C.を迎撃した母様や多くの騎士たちは全滅して、さらに魔力を奪われた。そしてわたしたち特騎隊も、ルミナ、セレス、クラリス、ミヤビと魔力を奪われて、魔導師として復帰できるのは早くて明後日。ルミナはなんか、分解スキルをさらに昇華させた干渉スキルってものを発現できたみたいだけど、そればかりを頼れない)

なのは達の協力もあることはあるけど、ミーティング前に見せてもらった各交戦映像を観た限りじゃ勝てないと判断するしかない。それほどまでに連中とわたし達の実力差は明らかだった。

「ふむ。まぁ、すずか君の言う通り時間もそう掛けられないだろうしね。レオンたち幹部の遺体は姿形を似せて作られた人形に過ぎないものだね。6千年以上も昔の人物であるレオン達の遺伝子など遺されてはいないし、魔力の塊であるエインヘリヤルから採取も出来ないからね」

「待ってください。一から遺伝子を作り、レオン達の姿になるように調整してクローンを生み出したってことですか?」

「それを可能にするだけの技法と頭脳の持ち主がいるのよ。あなた達も知っているでしょ?」

どこから用意したのか、アルファは爪やすりで自分の爪を磨きながらそう言った。それを言われるより先に脳裏に浮かんだ顔、「ミミル・・・!」の名前をわたしは口にした。だけど、「あり得ないでしょ」ってアリサが首を横に振ってきた。そう、アリサの言う通り普通はあり得ない。ミミル、真の名前をパイモン・エグリゴリ。ルシル達セインテストシリーズと敵対する戦力“エグリゴリ”の1体だ。

「エグリゴリがルシル君に協力するなんて、確かにあり得ないよね・・・?」

「でも、他にそんなことが出来る技術者なんている?」

「広い次元世界を探せば・・・」


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