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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga23開かれた真実の扉〜God only knows〜
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ル君とアイリが生きててくれたことは嬉しい・・・ホンマに嬉しい・・・」

はやての言葉、想いが、わたし達チーム海鳴みんなが抱く最初の感情だった。ルシルとアイリが殺されたってことで、わたし達は怒りと悲しみに暮れてた。今回の襲撃に対しても、復讐心に燃えてたのはわたしだけじゃないはず。だけど、「嘘を吐かれたのは、やっぱり悲しいね」ってわたしが言うと、みんなが俯いた。

「・・・あのさ。ルシルが生きてるってのは判ったけど、ルシルが自分の死を偽る前からT.C.は活動してたわけじゃない? そこのところはどうなわけ? シャル達は気付かなかったの? ルシルがエインヘリヤルを召喚したり、レオンたち幹部と連絡を取り合ったりしてたことにさ」

「さすがにお手洗いや入浴時は判らないけど、ルシルが密かにどこかと連絡を取って様子はなかったし、何よりT.C.の幹部たちに対する憎悪のような感情爆発を見た限りじゃ、ルシルがT.C.のリーダーだって言われてもちょっとって考えられる感じなんだけど」

「私たちも、シャルちゃん達が幹部フォードと初遭遇した時の映像を見せてもらったけど、あの時のルシル君の取り乱しっぷり、暴走っぷりは、演技じゃ済まされないほどだったよね・・・」

アリサの疑問に答えたわたしに続き、なのはも腕を組んで唸った。PT事件の被疑者の1人であるステア本人だったことを、10年以上にも亘ってわたし達に隠し通したっていう演技派だったルシル。だからって、あの時ルシルが見せた暴走も演技だったとはどうしても思えない。

「あの、皆さんが先に戦っていた幹部、レオン、プリムス、フォード、アーサーも、私たちと同じエインヘリヤルですよ? もちろん召喚したのはルシリオン君です」

「リニス、それ本当?」

「え、ええ、もちろんですよ、アリシア。T.C.とは、ルシリオン君とアイリさん、そしてエインヘリヤルのみで構成された組織ですから」

「それを聞くと、いよいよルシルが主演男優賞を受賞できるレベルの演技派ってことになるね・・・」

自分が召喚した憎き旧敵の“エインヘリヤル”を相手にブチギレて、めちゃくちゃに暴走したあの行為が全て演技だとしたら、これからはルシルの言動すべてを疑ってかからないといけなくなる。

「その辺りはまた事情があるのだが・・・。プレシア君」

「私? まぁいいけれど・・・。あなた達、彼が2人いるということを失念していないかしら? 遺体として発見された彼と、今なお身を隠している彼がいるということを」

プレシアにそう言われて、ようやく「あっ!」てなった。そうだ、ルシルが生きてたって話に夢中になりすぎてて、“T.C.”に殺害されて、埋葬されたルシルとアイリの遺体のことが頭から抜けてた。となれば少なくともルシルの体が2つあるということ。遺体
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