第三百四十三話
[8]前話 [2]次話
第三百四十三話 色気とは何か
華奈子は先生達がカーミラと死闘を展開した次の日塾魔女のそれとは違う学校の授業のそれに行った時にこんなことを言った。
「今田先生も今日子先生も奇麗よね」
「それがどうかしたの?」
美奈子は華奈子にきょとんとした顔で言い返した。
「言うまでもないことだけれど」
「いや、奇麗でね」
それでというのだ。
「色気があるっていうわね」
「色気?」
「そう、その色気ってね」
それがというのだ。
「どうして出せるのかしら」
「奇麗でスタイルがよかったらね」
「それでなの」
「出るものじゃないの?」
美奈子は考えながら答えた。
「色気って」
「そうなの?」
「いや、私考えたことなかったから」
美奈子は華奈子にきょとんとした顔で述べた。
「別にね」
「そうなの」
「そう、色気ってね」
今度は首を傾げさせて言った。
「大人になって」
「それでなの」
「奇麗になってスタイルがよくなって」
そうしてというのだ。
「出て来ない?」
「そうなの?」
「そうじゃないかしら」
「ううん、あたし達もね」
今度は華奈子が首を傾げさせて言った。
「大人になったらね」
「色気が出るのかしら」
「どうなるのかしら」
「そう言われても」
これといってとだ、華奈子は美奈子に返した。
「私だって考えたこともなかったから」
「答えられないの」
「というか華奈子もわかってないでしょ」
「わかってるっていうか」
若しくはというのだ。
「わかっていないからね」
「私に聞いたのね」
「そうなんだけれどね」
「そうなのね」
「いや、どうしたらあんなに奇麗になって色気あるって言われる様になるかしら」
華奈子はまた首を傾げさせた、そのうえで。
塾の勉強をした、だが色気の話は続いた。
第三百四十三話 完
2021・2・18
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ