第127話
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2月16日、同日、AM8:00―――――
翌朝、リィンはリィン隊のメンバーを集めて作戦内容を説明した。
〜レヴォリューション・ブリーフィングルーム〜
「今回の目標はオルディス地方の奪還―――――それも、連合ではなくヴァイスラント新生軍との共同作戦ですか。」
「しかもオルディスには知事閣下だけでなく、皇妃殿下や”呪い”によってオズボーン宰相達側に協力している子爵閣下も滞在していらっしゃるなんて……」
「お母様………」
説明を聞き終えたアルティナは静かな表情で呟き、クルトは複雑そうな表情を浮かべてアルフィンに視線を向け、視線を向けられたアルフィンは辛そうな表情でプリシラ皇妃を思い浮かべた。
「姫様……兄様、ミルディーヌ、今回の作戦で皇妃殿下達に危害を加えるといった事はしませんよね?」
アルフィンの様子を心配そうな表情で見つめていたエリスはリィンとミュゼを見つめて訊ねた。
「はい。皇妃殿下は当然として、戦後の事を考えると知事閣下はエレボニアにとって必要不可欠な方なのですから、お二方はヴァイスラント新生軍にとって”保護対象”でありますから、オーレリア将軍達もそうですがリィン少将閣下達にもお二方への危害は絶対に厳禁である事を言い含めておりますのでどうかご安心ください。」
「……?あの、ミュゼさん。その言い方ですと、子爵閣下はヴァイスラント新生軍の”保護対象”ではないように聞こえるのですが……」
ミュゼの答えを聞いてある部分が気になったセレーネは質問した。
「………ああ。残念ながら”今の子爵閣下は連合は当然として、ヴァイスラント新生軍にとっても保護対象外”なんだ。」
「え…………ど、どうしてですか……!?」
「!まさか………現在の子爵閣下は”呪い”によってオズボーン宰相達側に協力している――――――つまり、連合やヴァイスラント新生軍の”敵勢力”として今回の作戦で阻んでくるため、子爵閣下は”保護対象ではない”のですか……?」
重々しい様子を纏って呟いたリィンの答えを聞いて一瞬呆けたアルフィンが血相を変えてリィンに訊ねたその時、ある事に気づいたクルトは複雑そうな表情を浮かべてリィンに確認し
「あ………」
「ま、そういうこった。向こうもこっちを殺る気満々で斬りかかってくるんだから、こっちも”生かして捕らえるみたいな甘い考え”で迎撃することなんてできないだろう?何せ相手はエレボニアで5本の指に入るといわれる武人にして”エレボニア最高の剣士”と称えられた”光の剣匠”なんだからな。」
「無論、子爵閣下にお世話になったリィンさんも可能であれば子爵閣下を生かして捕らえたいとは思っています。その為、今回の作戦で子爵閣下に挑むメンバー―――――
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