第127話
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………」
デュバリィの指摘に対して反論の言葉がないリィンは複雑そうな表情で黙り込み
「それで……どうしますの?貴方の事ですから、やはり貴方の口でエリゼにアルノール皇家やZ組を恨むような事はするなと説得するんですの?」
デュバリィはリィンを見つめながら訊ねた。
「…………いや………その件に関しては俺は口出ししないし、エリスやセレーネにもエリゼを説得するような事はしないようにと言い含めておく。」
「へ……ふ、”不干渉”ですか……!?随分と貴方らしくない判断ですが………何故そのような判断を?」
リィンが口にした意外過ぎる判断に驚いたデュバリィは困惑した表情でリィンに訊ねた。
「エリゼは俺達の事を思って殿下達やアリサ達に怒っているのに、それを俺達が否定するのは”筋違い”で、エリゼの俺達を大切に思っている事を無下にするなんてエリゼの”家族”としてできない事もそうだが………何よりもその件はアリサ達自身で解決するのが”筋”でもあるからだ。」
「シュバルツァー…………」
リィンの説明を聞いたデュバリィは静かな表情でリィンを見つめ
「正直な所エリゼを説得したいし、多分エリゼの事だから俺達の説得を聞き入れてくれると思う。―――――だけど俺達はエリゼの”家族”として、エリゼは内戦や帝国解放戦線で抱いたエレボニアもそうだがZ組やアルノール皇家に対する”怒り”を向ける事を俺達の為に我慢し続けたのだからこれ以上エリゼに負担をかける訳にはいかないし、何よりもアリサ達の事だから、”自分達の手で解決しないとアリサ達自身が納得しないんじゃないか?”」
デュバリィに見つめられたリィンは疲れた表情で答えた後静かな表情を浮かべて話を続け、そして苦笑しながらデュバリィに問いかけた。
「…………確かに言われてみればそうですわね。」
リィンの説明と問いかけに一瞬目を丸くしたデュバリィだったがやがてZ組の面々を思い浮かべて口元に笑みを浮かべてリィンの意見に同意した。
〜現在〜」
「リィン様、何か気になる事が出てきたのか?」
かつての出来事を思い返して物思いにふけっているリィンの様子が気になったベアトリースはリィンに声をかけた。
「いや……大丈夫だ。それよりも念の為にもう一度確認しておきたいんだが……リタ、灰獅子隊の軍事行動にまで協力する事―――――リィン隊のメンバーの一人として”戦場”に出る事は本当によかったのか?君は”客人”なのだから、そこまでする”義務”はないんだが……」
「お気遣いいただきありがとうございます。私の私情の為にこの船に滞在させてもらっている恩を返す事もそうですが、主―――――セリカ様の今回の”敵”の中には”オズボーン宰相達に従うエレボニア帝
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