第127話
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
カイエン公爵家の城館に潜入する部隊の中にはオリエ夫人も含まれています。」
クルトの推測を聞いて呆けた声を出したアルフィンは辛そうな表情で黙り込み、フォルデとステラは静かな表情で説明を続けた。
「母上が…………!もしかして母上ならば、子爵閣下との戦闘中にリィン少将達との戦闘の疲弊によってできるかもしれない”隙”を突いて”峰打ち”で無力化できる可能性もあると考えて、母上も子爵閣下に挑むメンバーに含めたのでしょうか?」
「ああ。それと後はオリエさん―――――いや、クルト達”ヴァンダール家”に俺ができるせめてもの采配だ。クルトもそうだが、オリエさんも可能ならば子爵閣下を”救いたい”と思っているだろう?」
「リィン少将………はい……!リィン少将のヴァンダール家への寛大なお心遣いに感謝を。」
自分の仮説に対して答えたリィンの指摘に頷いたクルトはリィンに頭を下げた。
「あの、お兄様……子爵閣下もそうですが知事閣下や皇妃殿下がオルディスにいらっしゃるのですから、アリサさん達――――――”紅き翼”もルーレの時のように”身内の保護”をする為に介入してくるのではないでしょうか……?」
「ああ、間違いなく介入してくるだろうな。」
「無論彼らの介入を想定し、彼らに今回の作戦を妨害させない為のメンバーも選出済みで、その中には私達天使部隊以外の前回のメンバーも含まれています。」
セレーネの推測にリィンが頷いた後にルシエルが説明した。
「前回―――――ルーレの時のメンバーで、ルシエルさん達以外という事はもしかして姉様達ですか……?」
「ええ。とはいっても今回リィン隊の中で”紅き翼”の相手をするメンバーは私だけよ。」
「…………………………」
ルシエルの説明を聞いてある事に気づいたエリスの疑問にエリゼが答えた後リィンはふとある事を思い出して目を伏せて黙り込んだ。
〜3日前・レヴォリューション〜
「エリゼがZ組や殿下達にそんなことを……!?」
「ええ。…………結社の意向で内戦で前カイエン公に加担していた私が言えた義理ではありませんが、エリゼがそんな考えを抱くようになったのは内戦もそうですが内戦勃発前の帝国解放戦線による暗躍で貴方やエリス、それにユミルが巻き込まれた事でアルノール皇家の不甲斐なさもそうですが、Z組の未熟さにも失望と怒りを抱いていたのでしょうね。」
ルーレ占領作戦成功の翌日、デュバリィからルーレで紅き翼と対峙した時にエリゼ自身が口にした事実―――――エリゼがZ組やアルノール皇家に対して怒りを抱いている話を聞かされたリィンは驚きの表情で声を上げ、デュバリィは複雑そうな表情でリィンにある指摘をした。
「それは……………
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ