狩りの道具
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、バングレイはこくこくと頷いた。
「いいねえ。狩りはこうじゃねえとなあ?」
「こうって……?」
ウィザードはコネクトからソードガンを取り出す。
「ああ。今回の狩りはベルセルクが主目的なんだがよ? 聖杯戦争だのブライだの、面白えつまみ食いが多い。ホントにバリ面白れぇ」
「……狩るって、なんのために?」
ウィザードは尋ねる。するとバングレイは「ああ?」と耳をほじくる。
「んなもん、狩って嬲って刻んで殺すために決まってんだろ? 獲物をハンティングした後は、いたぶって刻んで殺す。そういうもんだぜ?」
「お前……いい加減にしろ……!」
ウィザードは体が震えるのが止められなかった。
その間にも、バングレイは続ける。
「俺はこれまで宇宙で九十九体の巨獣を狩ってきた。楽しかったぜえ!? 狩る時はあれだけ獰猛で強え奴らが、俺が斬るごとにどんどん弱っていくのはよお? 今まで何狩ったかなあ? 仲間仲間うるせえ群れるイーグルとか、余裕ぶっこいてて、いざ狩ると壊れた鮫とか? 鬣剥いでやったら面白え発狂したライオンとか、自分よりも本みてえなのを大事にしてた象とか、雪みてえに綺麗なトラとか? ああ、巨獣の癖してすぐに落ち込むサイみてえなのもいたな」
「それも……全部……?」
「ああ。狩って刻んだ。次はお前らだ。お前らの次は、後ろの三人だ。その次は、残りの参加者だ。さっき戦った奴らは、ムーの力を持ってるみたいだからな。もうちょっと遊ぶために逃してやったが、お前らは……ベルセルク以外は、逃がす理由もねえよなあ?」
「……」
ウィザードは、龍騎と目を合わせる。
龍騎も頷き、ウィザードはその目線を再びバングレイに向けた。
「ああ。そうだな。お前は、もう逃がさない!」
ウィザードとバングレイの刃物が、同時に交差した。
「狩らせてもらうぜ! ウィザード! お前もな!」
バリブレイドでウィザード、左手の鎌で龍騎を狙うバングレイ。ウィザーソードガンとドラグバイザーでそれを防御し、二人で同時にバングレイを蹴る。
「こいつは危険すぎる! 真司!」
「分かってるよ! 気が進まないけど……」
龍騎はドラグバイザーのカバーを下ろし、ベルトよりカードを引き抜く。
「させん!」
だが、バングレイの背後より飛び上がったエンジェルが、その手より雷を放つ。龍騎へ届く前に、ウィザードが指輪を使用。
『ディフェンド プリーズ』
魔法陣によって雷は弾かれ、周囲に散漫。爆風の中、龍騎のドラグバイザーの電子音が聞こえた。
『ストライクベント』
爆炎が晴れるとともに、龍騎は右手に装着した龍の頭から、炎を発射する。
「何!?」
それは、防御態勢を
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