第百話 夏侯淵、定軍山に向かうのことその四
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「あれだけの仕事を終わらせたと申すか?」
袁術は驚きを隠せない顔で楽就と揚奉に問い返した。
「あの女一人で」
「はい、妹君達は別の仕事をしておられたので」
「御一人なのは間違いありません」
「御一人で昨日一日で、です」
「終わらせました」
「信じられん」
袁術もだ。唖然として言う。
「あれだけの仕事をするとは」
「あの、司馬尉殿は」
「果たして人間でしょうか」
楽就も揚奉もだ。唖然となっている。
そしてその唖然となった顔でだ。袁術に言うのである。
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