暁 〜小説投稿サイト〜
天才少女と元プロのおじさん
34話 応えない訳にはいかないでしょっ!
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正美が口を開いた。

「みんなは柳大川越と練習試合したんだよね?」
「うん。あの時は大野さんと朝倉さんを打ち崩す事が出来なかったけど、みんなあの時よりも成長してるから良い勝負できるはずだよ」
「私も今度は朝倉さんから打つけん!」

 芳乃が正美の質問に答えると、希が朝倉へのリベンジを誓う。

 6回の表、朝倉がフォアボールでノーアウトのランナーを出したところでスイッチ。背番号1の大野がマウンドへ上がった。

「みんな!守備の動きを見ててね」

 大野の手からボールが離れる直前、ショートが三遊間を積める。痛烈な打球が三遊間を駆け抜けようとするが、先回りしたショートが打球を処理し、6ー4ー3のダブルプレーに仕留めた。

「??????凄い」

 正美は思わず呟く。彼女も投手としては打たせてとる軟投派のプレイヤーである。その究極とも言える守りが目の前で繰り広げられていた。

 それからも柳大川越は打球に先回りするように一球一球シフトを変え、大宮大附属の打者を次々と打ち取っていく。そんな柳大川越の野球に正美は魅了されていた。

 やがて試合は終幕を迎える。大野は相手に追加点を許さず、柳大川越が勝利を納めた。新越谷の次の対戦相手が決まった瞬間である。






 6回戦、新越谷 ー 柳大川越。
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