夏大会4回戦 アンツ??????馬宮高校
28話 ハリネズミになってもらいます!
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
てられたベッドで着替え始めた。
「着替えましたー」
詠深が正美ママを呼ぶと、正美ママはカルテを手にし、問診をしていく。
正美ママは詠深をベッドに腹這いで寝かせると、鍼灸用の治療着についたマジックテープを外し、背部を露出させると次々に鍼を打っていった。
それほどの時間を要さず、詠深の全身は鍼だらけになっていく。
「うわぁ??????ヨミ、痛くないの?」
息吹は若干引きながら詠深に尋ねる。
「ううん、全然痛くないよー」
半円状の枕に顔を埋めた詠深は声をくぐもらせながら答えた。
「今、辛い鍼はあるかしら?」
「平気です〜」
「それじゃあ、しばらくこのまま置いておくから、途中で痛くなったら教えてね」
そう言うと、正美ママは珠姫の元に向かい、同じように治療を進めていく。
「ヨミちゃん、写真撮っとく?」
「あ、お願い」
正美は詠深の了承を得ると、スマートホンを構えてハリネズミとなった詠深を撮影した。
「LIONEで送っとくね」
「ありがとー」
暫くすると正美ママが戻ってきて鍼を抜いていく。今度は仰向けになった詠深の前側にも鍼を打っていった。
治療が終わり、詠深は体を動かして具合を確かめる。
「おぉ!体が軽い!」
詠深は軽快に肩をぐるぐる回した。
「これからまた投げたくなっちゃうよ」
「調子に乗らない。完投してるんだから今日は絶対休むんだよ?」
本当にオーバーワークしかねない詠深に、治療を終えた珠姫が釘を刺す。
「送った写真はうっかり人前で開かないようにねー。ヨミちゃんの柔肌がしっかり写ってるから」
「そうだ、写真!」
正美から写真を開く時は気を付けるよう注意を受けると、詠深はこの場で写真を開く。
「わー!いっぱい刺さってるー」
詠深は写真に写る鍼だらけの自分を見て楽しそうにしていた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ