第十四話
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各教室で執事服・メイド服に着替えてきてください。くれぐれも遅れないように。では解散。」
めんどくさいと思いつつ、体育館に向かい、執事服に着替える。なんか着慣れしたな。この服。前使ってたの貰ったから持ってきて来てるけど、変じゃないかな?皆自前だからか、新品っぽさが凄いな。
「おい落第確定くん、どっからそんな服盗んできたんだ?盗人がなに普通に居るんだよ?」
「いや、これは貰い物だ。」
「ぷっ!あはは!聞いたか?!貰い物だってよ。貧しいやつは服一着すらオーダーメイド出来ねぇのかよ。」
「ほんとほんと!はっず!」
「あーあ、面白いこと言うなお前。
まぁ、指名されずに終わるんだからそんな見窄らしい格好でも良いだろ。じゃーな。」
「指名されるといいね。落第くん。」
どんな捨て台詞だよ。
あー、めんどくさ。けどあれだな。
服バカにされたのは腹たったなー。
さて、と。集合は運動場だっけか。
すげーな。運動場が基地みたいだわ。
戦場通って思うほどの軍官が整列してる。俺の列とは反対の方に空軍が整列してるようだな。良かったかな?
元帥・将官クラスは高みの見物と言わんばかりの奥の位置に居るな。一人一人の顔見えないんじゃね?
校長がマイクを使って話を始める。
「えー、本日より約一ヶ月間軍官の方々に仕えられるという貴重な期間を頂き、教師一同とても嬉しく思います。
生徒の皆さんは指名してくださった方々に失礼のないようにして下さい。では早速ではありますが、三年生の生徒から指名して頂けたらと思います。それではどうぞ。」
どうぞと言われた為、各軍官達は三年生の元へ行き、胸に予め付けている名札を取って名前で欄の下に軍官の名前を書く欄があり、そのへ軍官が名前を書いたら指名成立となる。
軍官達はイケメンや、金持ちの息子を優先的に取っていき、三年生だからなのか、全員指名されていた。
「三年生を全員指名して下さいましたこと誠に喜ばしく思います。では次に二年生。では、どうぞ。」
まだ指名していない軍官達が指名しに行く。
残念ながら指名されなかった生徒が二人いた。二人は号泣しながら先生に連れられて行った。
周りからは「ブスだからだな。」
「金を持ってない貧乏だからだろ。」
等々、酷い言われようだった。
「二年生は二人指名頂け無かったのは残念ですが78人もの生徒を指名して下さりありがとうございます。では最後に一年生になります。では、どうぞ。」
周りは少し騒がしくなる。
「うぉー!ついに来た!」
「静かにした方がいいよ。」
「やっと執事に指名されるんだぜ!
これが興奮を抑えられるかよ!
それと落ちこぼれで落第確定の浅村を見れるんだからな!嬉しいったらありゃしねぇ!浅村
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