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唯一魔法が使える平民A、元帥の執事になる。
第十一話

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「終わったか。どうだった?あいつらは?少佐クラス以上を集めたんだが。」

そう言って廊下を歩きながら聞いてくるのは大将様だ。

「んー、そうだな。比較的凄かったぞ?今日の訓練で更に強くなったと思うぞ?で、俺の仕事の執事についてなんだがどうする?ほんとにするのか?」

「あ…当たり前だ!十六時より執事の任に付け。仕事はその都度言おう。」

「分かった。んじゃ服装なんだが…支給されるよな?」

「あぁ、だが作りに行かねばならんな。給仕室に行け。そこに服を作ってくれる人が居るから。」

「分かった。」

そう言われ行った給仕室。凄く豪華だな、おい。まぁいいや。

「失礼します、服作りに来たんですけどー?」

「はーい、大将様より聞いています。執事服で宜しいんですよね?」

「あぁ。頼む。」

「どなたの執事になられるのですか?」

「その大将様だよ。成り行きで…」

「…!?まぁ!それは凄いですね!」

会話しつつ体のサイズを測ってくれて直ぐに仕立ててくれた。凄いな…

生産職の人なんだな。

魔法力を用いて物を生産する人も多々いる現代なんだよなー。男ってほんとに仕事ねぇなぁ…。

着替えを済ませ、大将様の居るらしい部屋に行き、ノックをする。

「入れ。」

「失礼します。本日より大将シャルロット・クルステルマン様に仕える事となりました。浅村之浩です。多々慣れぬ事もあります故、先に謝らせて頂きます。
…では、本日はどのような事をすれば良いでしょうか?」

「…!?…ほ…本当にお前か?熱あるんじゃ?」

「執事とは常に主の為、主が在るからこそ存在しうることの出来るもの。故に主に敬意を持って接するのは当然かと?」

「な…!?浅村が言うと何故か納得行かん…。まぁいい、夕飯を頼めるか。書類が多すぎてな。食堂に行く時間が無い。」

「承知致しました。お食事と食後のお飲み物は如何なさいますか?」

「…っ。あ…あぁ、では食事は通常のお茶で、食後は紅茶で頼む…。」

「承知致しました。では出来次第、お持ち致します。失礼致します。」

よし、じゃ作りに行くか。
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