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唯一魔法が使える平民A、元帥の執事になる。
第九話

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「「「…なんで男がいるの?」」」
「ウザっ…」「なんでここに?」

…うーん。だよなぁ。

「静まれ!皆の思う通りに私も同感ではあるが残念ながら元帥様の命により、此奴は軍属になった。そして信じられんかも知れないがこの男は魔法力が有る。」

『魔法力が有る。』この一言で皆の視線が一気に疑いの目に変わった。

「質問宜しいでしょうか!」
そう言い手を上げている少女が居た。

「良いでしょう。」

「は!この男の人は魔法力が有るからという理由で連れてこられたのでしょうか?そしてこの方はどのような事をここでなさるのですか?」

「理由はそうだ。此奴は魔法力が有り、敵戦艦の主砲をシールド一枚で防ぎ切り相殺したという信じられん魔法制御力がある。信じたくは無いがな。」

…おい、最後に要らん一言を。

ザワザワ…
「嘘でしょ!?」「いや、けど大将様が仰られているのよ?」「元帥様も見られている以上嘘では無いのだろうけど…」

…だよなー、男が魔法使えるなんて見たことも聞いたこともねぇよな。

「よって此奴には魔法訓練の監督官をして貰うこととなった。今日の訓練から入って貰うから、まずは挨拶だな。おい挨拶しろ。」

「あー、本日より軍属となった浅村之浩だ。敬語は苦手なんで私的には敬語無しで頼む。まー魔法力の制御に関しては我流ではあるが性能と能率は良いと断言する。監督官受けるとなっちまった以上、ちゃんとするつもりだ。よろしく。」

「納得いきませんわ!男に教わるなど屈辱以外のなんでもありませんわ!」

「黙りなさい。リーファ・バレンシュティン少佐。」

ミーナの一言でリーファ少佐だけでなくコソコソと話していた者たちも黙った。

「この方は私が雇用しました。何か不満があるのならば私に言いなさい。良いですね?」

「…はっ。申し訳ありませんでした。」

「…では、早速訓練に移ってもらう。おい貴様、あとは全部任せたぞ。くれぐれも変な真似はするなよ?」

「あーはいはい、分かりました大将様」

「なっ!?貴様私をなめているのか!」

「悪かったって。あと俺の事そろそろ『貴様』って言うのやめて欲しいんだが。名前なら呼び方は何でもいいからさ。」

「そうですよシャルロット。いい加減なさい?」

笑顔で威圧のある顔。ミーナ凄いな…

「くっ…。じゃあ浅村…と呼ばせてもらう。」

「おー、ありがとな。」

「…っ!わ…私と元帥様は用があるので失礼する!」

あー、行っちゃった。さて、どうしたもんかな。
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