第二話
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現在では男性が女性より立場が下になってしまい、女が上の社会になってしまった。その事により、今まで男に色々させられていたことに対して怒りをぶつけるかのような視線や、仕事が多くなっていっていた。
そんな世の中で、高校の学費の支払いの為に俺はアルバイトをしている。
親はおらず引き取り先もない俺こと
浅村之浩はアルバイトをしながら高校生活を送り、アパートの一室を借りて生活している。
だから配達の仕事や雑務に追われる日々を俺は送っていた。
しかしある時、俺は?魔法力?が発現した。正直いってビックリした。
男性は誰一人として?魔法力?を発現させた例はなく、女性しか発現しなかったのだ。
(なのになんで俺が…?
…まぁいい、目立つの嫌だし隠しときゃどうとでもなるだろ。)
そんなことを思いつつ、折角の能力だからと魔法力の循環を常に行い、自分の魔法力を安定してコントロール出来るようになっていた。
高校は海軍秘書・執事育成専門機関学校という学校に通っている。
この学校は世界でもトップクラスのメイド・執事になれるであろう有望な生徒が集められ、将来幹部クラスの軍官に付く事が期待されている。
現代、幹部クラスの軍官に付くということは一般のメイド・執事以上に難しい反面、高時給や待遇・一般企業の社長より上の立場に匹敵する程の職業である。
今の世界を守ってるのがその軍の幹部クラスの者たちである以上、その者らに仕えている者はそれに準ずるものとされるからである。故に各国の貴族や財閥の娘・息子らがこの育成機関に入学してくるという訳だ。
…だが、俺は違う。
元々入る気なんてひとつも無かった。
一般進学校の入学試験を受けに行ったはずなのに、受けたのはその育成機関の試験だった。試験会場が似てる場所に併設されており、その日は仕事に追われていた係員に押される形で試験会場に入ってしまい、受けるだけ受けた。
後日、電話が来た。そりゃそうだろ、受験に来たやつが実は受験生じゃ無かったんだからな。…怒られんのはごめんだ。
と、思っていたのだが…
ー『君は我々の学校の受験生では無かったのですが、試験成績は悪くなく一定の合格ラインに達していた為合格とする。追って資料を送りますので後日確認していただき手続きをお願い致します。』
そう言われた瞬間ビックリして反応ができなかった。しかし待ってくれる訳もなく一方的に話され、勝手に切られた。
(まぁ、あの学校悪くなさそうだしいっか。エリートが集まるってとこが嫌な面だけど関わらなきゃいいだろ。将来何しようとかも全く考えてなかったし。いい機会だ。執事でもなんでもやってやんよ)
そう思い、入学した。
学校が始まり、案の定ボッチになった。そんな日々を送っていたある日のこと。海辺の掃除の仕事
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