提督と艦娘とスイーツと・63
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手加減は解ってはいるが、痛いもんは痛い。
「った……何避けてんのよ!」
「いや避けてねぇし。当たったろ?ココ」
「アタシは顔面ど真ん中殴ろうとしたの!額で受けた時点で避けたも同然よ!」
「幾らなんでも理不尽過ぎねぇか、それは」
「そもそも!潮のおっぱいがデカイとかセクハラ発言するから悪いんでしょこのクソーー」
「あ、曙ちゃん……」
「いや、デカイっていうのは身長だぞ?」
いや、おっぱいもデケーなとは思ったが。
「……は?え?」
「いや、身長。潮の方が曙より3cmはデカイじゃねぇか」
勝手にデカイ=おっぱいと勘違いした曙の方に問題があると思うんだが。
「というか、気にしてたんだな?」
俺がニヤリと笑うと、
「ーーーーーーーっ殺す!」
曙がキレて更に殴り掛かってくる。そして潮はそのやり取りを見て、俺の前で初めて笑ったんだ。
「何を笑ってるんです?」
「……いやなに、ただの思い出し笑いだ。着任の挨拶の時に俺の顔見てベソ掻いてた奴が立派になったなぁってよ?」
「あ、あれは提督のセクハラ発言に怯えたんですっ!」
「本当にかぁ?自分で言うのもなんだが、俺の顔って初対面だとかなりおっかないらしいからな」
初対面のチビッ子には必ずと言っていい程にはギャン泣きされるし、普通に道歩いてるだけで職質されたりするしな。どんだけヤベー顔してんだ俺は。
「確かに、提督の顔はちょっと怖いですけど……」
やっぱ怖いんかい。
「で、でもでも!それ以上に私達を思ってくれているって感じてますから」
「潮……ありがとな」
そう言って俺は潮の頭を撫でてやる。
「それより、ミルクプリンのお代わりください」
ぷくっと頬を膨らませ、少し拗ねたように潮がねだってくる。
「忘れとった、すまんすまん」
俺は苦笑いを返しながら、給湯室の冷蔵庫へと向かう。
「やっぱり何個食べても美味しいですぅ〜♪」
潮はまたミルクプリンを食べながら身悶え。その手の中のプリンがプルンプルンと揺れている。それ以外の物もプルンプルンだ。
「しっかし、よく食うねぇ……」
「?」
「いや、やっぱりよく食う奴って肉付きもいいんだなぁと」
潮に限らず、ウチの鎮守府の中だけの話だとしても豊満なボディの持ち主は良く食う奴が多い。まぁ、肉付き=カロリーの塊みたいなもんだから当然っちゃ当然なんだが。
「……やっぱり、提督はおっきい娘の方が好き、なんですか?」
「…………そりゃあなぁ。やっぱり痩せ細ってるよりも肉感的な方が抱き心地がいいし」
痩せ細ってると可愛いとか綺麗なんて
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