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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十六話 見知らぬ街 海鳴市
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いるのよ?お願い……分かって」
その言葉にスバルがハッとする。
エリオとキャロは、黙ったまま俯いていた。
同室で生活を共にしていたエリオは、唇を噛んでギュッと拳を握りしめ、今にも飛び出して行きたい衝動を堪えている。
「……ごめん……ごめんなさい……」
それで少しは頭が冷えたのか、スバルが謝罪を口にする。
だが、今のエリオとキャロにそれに答えるだけの余裕は無かった。
「心配なのは分かるよ。でも、今は我慢してね」
なのはの言葉を、スバルはようやく受け入れる。
「ちょっと話をしようか。先に休憩室に行ってて」
ティアナに促され、スバルはエリオとキャロを連れて休憩室に向かった。
「ごめん、ティアナ……私が言わなくちゃいけない事なのに……」
本来であれば、隊長であるなのはがスバルを止めなくてはいけなかったのだ。それを気にして、なのははティアナに謝る。
「いえ、気にしないでください。アスカなら……きっと……こうしたろうって思ってやった……」
そう言い掛け、ティアナは口を押さえた。ずっと堪えていたのだろう、一筋の涙がティアナの頬を伝う。
冷静に見えて、アスカの事が心配で堪らないのだ。
「ティアナ……」
「すみません、大丈夫です。これくらいで挫けてなんかいられませんから」
涙を拭いて、ティアナが顔を上げる。
ずいぶんと強くなった、となのはは思った。
「スタンドアローンで次元跳躍できるのはシグナムさんとヴィータちゃんだけだから、今はあの二人が近隣世界を探している。それが一番早い方法だから。何か分かったら必ず教えるから、それまでみんなをお願いね」
「はい、分かってます」
なのはの言葉に、ティアナは力強く答えた。
地球、日本。某ロッジ。
日が昇り、気温が少し上がってきた。
結局、アスカは一睡もせずにロッジで夜を明かした。
「そろそろ行くか。ここからだと……8時くらいには隊長の家につくか?」
《そうですね。町に出るまではエリアルダッシュを使えますが、そこから先は徒歩で》
「あいよ。ナビゲート頼むわ」
アスカは行動を開始した。ロッジを離れ、町中を歩く。
以前訪れた事があるので、何となくは分かっている。筈だったが……
(???何かが変だ。何か違う?あれ?)
アスカは町並みを見て違和感を覚えた。以前来た時と同じ町が、何かが違うのだ。
だが、その”何か”が何であるのか、アスカに認識できない。
妙な居心地の悪さを、アスカは感じた。
しばらく歩いてると、スバルとティアナに奢ったアイス屋まで来た。だが、
「……本屋?あのアイス屋、潰れたのか?」
その店舗は本屋だった。前の
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