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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十六話 見知らぬ街 海鳴市
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合してしまい、機能の殆どがロックされてしまっているからです。現状では、セットアップそのものができません》

「……逆に、現状でできる事って何よ?」

《現在できるサポートは、魔法演算、フィジカルヒーリング、簡易バリア展開等です。後は、私のメモリー内部にある記録検索と通訳です》

「……」

アスカはその答えに絶句してしまう。

デバイス無しでも魔法は使えるが、カードリッジによる魔力の底上げはできないし、魔法具現化の速度が低下してしまう。

魔法演算のサポートはできるので具現化速度はそれほど問題はないだろうが、カードリッジが使えないのは痛い。

「カードリッジって、どれだけ持ってきてたっけ?」

《カードリッジ6発入りマガジン2ケースと、私にセットされていた3発です》

「15発か〜!使えないのは痛いぜ!」

ガックリとアスカは肩を落とす。

いま、何かあったら素の魔法だけで対処しなくてはならない。

「ほんと……なんて日だ……」

アスカは力なく呟いた。



機動六課は慌ただしく動いていた。

はやて自らが陣頭指揮をとって、行方不明になったアスカの捜索を指示している。

108部隊への引継を終えたティアナ達は、隊舎に戻ってきていた。

そこで、今後の指示を受けたのだが……

「そんな!私達に何もするなって言うんですか!」

スバルが声を上げる。

なのはが戻ってきたフォワードメンバーに出した指示は、各自部屋に戻って休息を取ると言う物だった。

「今は部隊長が指揮を取って副隊長が動いているから、みんなは身体を休めて。何か分かったらすぐに知らせるから」

宥めるなのはだったが、スバルは納得しない。

「仲間が行方不明になってるんです!私達の力は小さいかもしれませんが、別世界の捜索はできます!やらせてください!」

なのはにしがみついたスバルが懇願する。

その気持ちは、なのはにも痛い程分かる。

なのはも平静を装っているが、内心アスカの身を案じている。

だが、全ての戦力を捜索に振り分ける事ができないのが現状だ。

「やめなさい、スバル」

ティアナがスバルを引き離す。

「なのはさんの言っている事は分かるでしょう?今、アタシ達ができる事は無いわ」

諭すように言うティアナだったが、スバルは感情的に声を荒げてしまう。

「そんな!ティアはアスカが心配じゃないの!」

「いい加減にしなさい!」

ティアナが叱りつける。

「スバルがアスカを心配しているのは分かってる。アタシだって心配しているし、できるなら今すぐにでも探しに行きたい」

「そ、それじゃあ!」

「でも一番探しに行きたい筈なのに、我慢している弟と妹が
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