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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十六話 見知らぬ街 海鳴市
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訳ではないと思いますが》
ラピのその言葉を聞いて、アスカはピンと悪い方へ閃く。
「分かった、スバルだ」
《…………はい?》
突然何を言い出すのだろうと、ラピは本気でマスターの事が心配になる。
「そうだよ!派遣任務の時、オレとシグナム副隊長が温泉に行っていた時にここを片づけていたのはスバル達だ。スバルの事だ。きっとおいて置かなきゃいけなかった通信機まで一緒に片づけたんだ。そうだ、間違いない!」
《い、いや、マスター?》
「くっそ〜!スバルめ、何てヤツだ!」
と勝手に盛り上がるアスカ。
《落ち着いてください、マスター。今はそんな事を言っている場合ではありません。これからどうするかを考えるべきでは?》
放って置いたらこのまま暴走しかねないアスカを、ラピが宥める。
「それもそうだな……」
割とアッサリ切り替えるアスカ。さてどうするかと腕を組む。
「……仕方がない。隊長のご家族に助けてもらおう。家族なら通信機を持ってる筈だからな」
この地球でミッドチルダに連絡が取れそうな人は、現地協力者のアリサかすずかの二人か、なのはの実家しかない。
《そうですね。夜が明けたら、高町隊長のご実家に向かいましょう》
「……オレ、隊長に家の場所、知らないぞ?」
アスカは翠屋には行った事があるが、なのはの家には行っていない。
派遣任務で翠屋に立ち寄ったときに、スバルとティアナは美由希に連れられて行ったが、アスカは翠屋で待っていたのだ。
《大丈夫です。以前にスバルさんが隊長のお部屋を見に行った時に、地図データを転送してくれてますので》
「そうか!でかしたスバル!」
さっきまでは酷い言いようだったのに、現金な物である。
じゃあ朝までロッジで一眠りしようという事になったが……
「はーっくしょい!!う〜、寒い!夜とは言え夏だろが!何でこんなに寒いんだよ!」
訓練着姿のアスカが、あまりの寒さに身震いする。
(おかしいぞ?ミッドと日本じゃ、季節は殆ど同じの筈だ。でも、この寒さは夏の肌寒さとかじゃない……まるで春先の寒さだぜ?)
どうなっているんだ、とアスカは思ったが、とりあえず防寒対寒をする事にした。
「ラピ、アーマードジャケット展開。こう寒くちゃ風邪を引いちまうぜ」
アーマードジャケットで寒さを凌ごうと考えたアスカだったが……
《……できません》
予想外の答えを言い放つラピッドガーディアン。
「え?」
《できません》
聞き返すアスカに、再び同じ答えを繰り返すラピッドガーディアン。
「できないって、どういう事だよ!」
思わず声が大きくなるアスカ。
《封印回収したジュエルシードが私のコアと融
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