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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十六話 見知らぬ街 海鳴市
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てくれたロッジだ。
「なんだよー、焦らせやがって。だったら話は簡単じゃん」
オレはロッジに向かって歩き出した。
現地協力者には、ミッドと連絡を取れる手段が提供されている。確かこのロッジにも、緊急用通信機が備え付けられていた筈だ。
やれやれ。人生2回目の次元漂流で焦ったけど、これでみんなの所に帰れるよ。
outside
ロッジを見上げて、アスカはウンウンと頷いた。
「間違いない。アリサさんのロッジだ。だったら、緊急用の次元通信機が置いてある筈だよな?」
《偽装されている筈ですが、魔力反応をたどればすぐに見つかるでしょう》
アスカはラピと話をしながらドアに手を掛ける。だが、当然の事ながらロッジは施錠されていた。
まして今は深夜。人気などない。
第三者が見ればアスカは不審者である。
《日が昇ったら、アリサさんに連絡をしてみてはどうでしょうか?》
至極真っ当な意見をラピが進言する。
「アリサさんの連絡先が分からねぇよ。それよりも、もっと確実な手がある」
そう言って、アスカは何やらゴソゴソと探し始める。
窓枠を、地面を、辺りをくまなく探しているうちに、目的の物を捜し当てた。
「このロッジの鍵は古いタイプの物だ。だったらこれでイケる筈」
アスカが探していた物は針金だった。それを鍵穴に差し込み、カチャカチャと解錠を試みる。
《マスター、さすがにそれは……》
ラピッドガーディアンがそう言い掛けた時だった。
カチャ
鍵が開いた。
《へ?》
今度はラピッドガーディアンが間の抜けた声を出した。
「ざっとこんなモンよ」
得意げに言い、アスカは扉を開いて中に入った。
《ど、どうしてそんな事ができるのですか、マスター?》
「ん?099部隊じゃよくやってたからな。オヤジのヤツが酒を鍵付きのロッカーとかに隠してやがってさ。勝手に開けちゃ呑んでいたんだよ。そんで大喧嘩」
アスカは、さも世間の常識のように平然と言ってのける。
このマスター、いつか後ろ手にまわるかもしれないと思うラピッドガーディアンであった。
ドロボウよろしく、ロッジの中に入ったアスカ。だが、電気をつけようとはしない。
理由はどうあれ、やはり無断で中に入った事への後ろめたさがあるからだ。
大胆な事をする割に、ヘタレである。
とにもかくにも、緊急用通信機を探し出す為にアスカはロッジ内を隅々まで見て回った。が、どこにもそれらしき物は無い。
魔力反応も皆無だ。
「あっれ〜?確か現地協力者用の通信機が置いてある筈だよなー?」
目的の物が見つからずに、アスカは途方に暮れる。
《おかしいですね。まさか片づけた
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