第三章
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「本当に」
「ネットでちらほら言われているだけじゃなくてだな」
「はい、ネットでの声が大きくなってきていて」
池上が言う通りにというのだ。
「話が社の掲示板でもです」
「書かれだしているか」
「商品の質が問題で」
そしてというのだ。
「社員の態度もです」
「流石にまだ会社にクレームは来ていないですが」
池上も言ってきた。
「ですから」
「今すぐにだな」
「慎重な対応を検討とか」
「言っていられないな」
「悪化の兆しが出ていますので」
それが明らかでというのだ。
「本当にです」
「私もそう思っている、ならな」
「もう一度ですね」
「重役の方々に言う」
河野は池上そして奥保に約束した、彼は実際に重役の方に言ったがやはり返事は慎重に対応を検討するであり。
何度かそうしたやり取りが続いているうちにだった。
池上は奥保を社内の喫茶コーナーに呼んで珈琲を飲みつつ話した。
「まずいことになった」
「商品のクレームがですね」
「どうもマスコミにもな」
「知られましたか」
「我がが社の掲示板で書かれてな」
そしてというのだ。
「ユーチューブの動画でも言っている人がいてな」
「ネットで知られる様になって」
「マスコミにもな」
「知られましたか」
「あと社員、ほんの一部でもな」
それでもというのだ。
「あまりにも態度が悪いとな」
「問題になっていて」
「そのこともな」
「マスコミにもですか」
「これはもうな」
それこそというのだ。
「本当に悠長なことはな」
「言っていられなくなりましたね」
「深刻なことだ」
まさにというのだ。
「ここで慎重な対応を検討とかな」
「重役の人達が言えば」
「大変なことになるぞ」
「もう今すぐに対応をしないと」
「冗談抜きで会社が揺らぐぞ」
「じゃあ部長にも」
「お話しよう」
池上は奥保に深刻な顔で答えた、そして実際にだった。
二人は河野にこのことを話した、すると河野は二人に暗い顔で答えた。
「私も知っている」
「このお話は」
「もうマスコミに伝わったことが」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「重役の方々にな」
「お話されましたか」
「マスコミにもと」
「お話した、しかしな」
それでもというのだ。
「相変わらずだ」
「嘘でしょ、まだですか」
奥保は河野の沈痛な顔での言葉に驚いて返した。
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