第四章
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美沙は男だけでなく女も知り女のことを知れば余計に自然にそうしたことが好きで仕方なくなり夫と共にいる時は夫をしきりに求める様になり。
やがて懐妊し男の子と女の子の双子を産んだ、義父はその子達を見て笑った。
「よくやってくれた、真紀さんも二人目を身籠ったしな」
「はい、男の子が兄で」
「女の子が妹だな」
「そうです」
美沙は義父に答えた。
「無事に産まれました」
「それは何よりだ、ではこれからもな」
「子供をですね」
「産んでくれ」
「そうします」
「美沙さん、ではこれからもね」
真紀も美沙に言ってきた。
「宜しくね」
「はい、こちらこそ」
美沙は真紀にも応えた。
「お願いします」
「ええ、お昼だけでなくね」
「夜もですね」
「これからもね」
「こちらこそ」
「仲がいいことはいいことだ」
義父は隣に二十歳程の書生を思わせる端正な青年を置いて述べた。
「二人共これからもな」
「はい、常にです」
「絆を深めていきます」
二人は義父に答えた、見れば。
この時も手と手を絡めていた、美沙も真紀も一方の手はそれぞれの夫に委ねていたが。
もう一方はお互いでそうしていた、そして。
数ヶ月後真紀が女の子を産んで二人の夫がそれぞれ家を空けた夜に美沙は自分から真紀の部屋を訪れた、そうして。
それぞれの子供達が寝ている横で真紀の上に来た、そのうえで彼女を抱き肌と肌だけでなく髪と髪を絡め合わせつつ言った。
「義姉さん、愛しています」
「私もよ、美沙さん」
真紀は美沙に抱かれ下から抱きつつ応えた。
「だからこれからもね」
「こうしてですね」
「愛し合いましょう」
「宜しくお願いします」
「そしてお家の他の人達ともね」
「こうしてですね」
「愛し合って」
そうしてというのだ。
「絆を深めてね」
「そのうえで、ですね」
「悦びを知ってね」
「その喜びを主人とも味わって」
「子供も産むのよ。いいわね」
「そうさせてもらいます」
「女同士が仲がよければ家はそれだけまとまるし」
美沙の動きに感じ乱れた息を漏らしつつ話した。
「そして悦びを求めるから」
「主人にもそうなって」
「子供が生まれるから」
「こうしてですね」
「これからも女同士でね」
「愛し合うんですね」
「そうよ、姉妹でもね」
例え血はつながっていなくてもというのだ。
「いいのよ、だからね」
「これからも」
「愛し合いましょう。私も愛しているから」
真紀は息を荒くさせて美沙に下から言った。
「今夜もね」
「お願いします」
「ええ、こちらこそね」
二人は唇と唇そして舌と舌を重ね合わせて抱き合った、そうして自分達の子供達が寝ている傍で楽しんだ。そして翌朝母親の顔で子供達を起こ
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