第一章
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女同士
村山家はその地でかつては大きな国人であり江戸時代はかなりの庄屋であり明治からは大地主であった。
今も不動産等をしておりかなりの資産家で県会議員も出している。その家に嫁ぎ。
名塚美沙最初緊張していた、当主の次男である夫とは同じ職場で知り合った恋愛結婚であり彼の家のことは聞いたが。
それでも夫を愛していてかつ村山家が結婚相手は人間性を見て出自には全くこだわらないと聞いて両親が市役所の職員という立場でも結婚した、両親は村山家と聞いて最初は驚いたが夫となる彼、勇次郎の家ではなく美沙のその人柄が好きだからという言葉に頷いた、そうしてだった。
結婚した、そのうえで村山家に入ったが。
当主であり不動産をはじめ多くの事業を展開している義父の元も県会議員である彼の弟元二郎も二人の妻達も優しかった、特に。
夫の兄の妻、義姉の真紀と親しくなった、真紀は長い黒髪を後ろで上げてまとめ楚々とした趣て黒目がちの切れ長の目と優し気な口元が目立つ長身の女性だった。茶色の髪の毛をロングにしていてはっきりとした目でやや小柄で明るい感じの美沙とは対象的な外見でちょっとしたことで慌てがちな美沙と違いいつも落ち着いていてそちらも対象的であったがすぐに仲良くなった。夫も義兄も仕事に出ていて義父も義母と共に事業で飛び回っているが真紀は家を守りつつ美沙と交代で家の事業を手伝ったり家を守っていた。
その中で親しくなり美沙にとって真紀は兄はいるが姉のいない美沙にとっては姉の様な存在になっていた。その中で。
真紀は男の子を産み母親になり優しい顔立ちの夫にこう言われた。
「僕達もね」
「ええ、子供をね」
「何時かね」
「うん、そうしたらいいよ」
夫と同じく穏やかな顔d絵彼よりも背の高い義兄の勇一郎も言ってきた。
「二人共ね」
「子供がいることは何よりだ」
義父も笑って言った、和服それも袴がよく似合う長身の口髭がよく似合っている人物だ。山縣有朋を穏やかにした感じだ。
「勇一郎も勇次郎もな」
「うん、これからもだね」
「僕達はまず一人で」
「子供は多くな。わしは二人だけしかだったが」
義父はこのことは苦笑いで言った。
「元二郎が頑張ってくれているしな」
「ははは、女の子だけで四人だ」
その元二郎が言ってきた、力士の様な巨体でスーツが似合っている。
「かみさんには頑張ってもらった」
「まあ二人と四人ならそれもいいか」
「日本の為子供は多くないとな」
「だから美沙さんも頼むぞ」
「はい」
「勇次郎と。それに真紀さんとな」
「宜しくね、美沙さん」
真紀は美沙に微笑んで話した。
「これからも」
「は、はい」
美沙は何故ここで真紀ともと義父が言ったのかはわからなかった。だがそれでもここは頷
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